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ゆっくり Change the World(出題編2) 4KB ※ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編)の続編です。正解者が0だった為、急遽出題編2を作りました。 すいません。長月の説明不足でした。元々は解答編の1部分なので短いです。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ずる賢いゆっくり注意 のーぶるれいむはごきげんだった。 今日はれいむの退院の日。 結局記憶は戻らず、精密検査も異常がなかった(当たり前)ので、後は自宅療養ということになったのだ。 ついに理想のゆっくりプレイスが手に入る。 れいむは・・・れいむは世界を変えたのだ。みすぼらしい野良の世界からセレブゆっくりの世界へと。 走る車の窓から野良ゆっくりが見える。 くずめーりんの親子だ。 「じゃお」しか喋れないクズ中のクズ。 薄汚れたみっともないバカ面をさらして、死ねばいいのに意味もなく生きているクズ饅頭だ。 本来なら慈善活動の一環として、ああいったゴミはのーぶるれいむ様が駆除してやるところだが、今日はめでたい日。許してやろう。 寛大な自分に感謝し、せいぜいクズに似合いのみじめなゆん生を送るがいい。 迎えの車の中でれいむはご満悦だった。これから待つ自分の運命も知らずに。 ゆっくり Change the World(出題編2) 作、長月 「旦那さま、れいむ様、お屋敷につきました」 時田がうやうやしく到着をつげる。男と共にれいむは車を降りた。 「ゆう・・・すごくおおきなおうち・・ここがれいむのおうちなの?」 白々しく記憶のないふりをするのーぶるれいむ。 「はは。そうだよ。私はこう見えてもゆっくり企業の会長をしたこともあるんだ。これくらいの大きさの家、当然さ。これからお前はここで暮らすんだよ。」 「ゆゆーん。ゆっくりりかいしたよ。」 男に抱きかかえられ、れいむは屋敷へと入っていった。 「ゆゆっ、れいむさんがかえってきましたわ!!」 「れいむさんおかえりなさい。」 「れいむがかえってきたんだねー。わかるよー。」 「わふっ、わっふーう!!」 扉を開けたとたんゆっくりが大挙して押し寄せてきた。 上からゆっくりさくや、さなえ、ちぇん、もみじ。皆善良でゲスが少ない為、ゆっくりの人気ベスト10に入るゆっくり種ばかり。 みんなセレブれいむを待っていたのだ。 どうやらあのれいむ、無能のわりには人気があったようだ。のーぶるれいむは内心にやりと笑った。 どれ挨拶でもしてやるか。れいむはもみあげを上げ 「ゆゆっ、みんなありがとう。れいむうれしいよ。」 と応えた。 なぜかとまどうゆっくりさくやたち。そんなさくや達に 「お前たち気持ちはわかるが、れいむは病み上がりだ。すこしゆっくりさせてやれ。」 そう言い残し男はれいむを抱いたまま立ち去った。 「れいむさん・・・ですわよね?」 「れいむさん・・・?」 「れいむなんだけど・・・わからないよ・・・」 「わふう・・・?」 後に残されたのは得体の知れない違和感にとまどうゆっくり達だけだった。 「さあれいむ。ここがお前の部屋だよ。」 「ゆうー。すごい。」 そこにはTVで見たままのゆっくりプレイスが広がっていた。 ふかふかのソファとクッション あまあまの盛られたゆっくり用食事テーブル。 とてもゆっくりできそうなすべりだいさんやしーそーさん、じゃんぐるじむさん。 すべてが理想のままだ。 ついに・・・ついに手に入れたのだ。のーぶるゆっくりである自分にふさわしいゆっくりプレイスを。 感無量のれいむ。 「なあれいむ。覚えているか。前にセレブのゆっくり大特集なんて番組に出たこと。あの後大変だったなあ。TV局にぜひともお前を 売ってくれという電話が殺到して一部はうちにまで押しかけてきたもんなあ。」 「ゆーん。れいむおぼえてないよ。」 あくまで記憶喪失のふりをするれいむ。ちなみに視線はあまあまと遊具に釘付けである。 「そりゃあ覚えてないよな。だってお前・・・・偽者だもんな!!」 「ゆっ!それってどういう・・ゆべっ!!!」 振り返った瞬間れいむに激痛がはしる。男がれいむを殴ったのだ。 あまりの痛みに身をよじりのたうつれいむ。 「ゆうぅぅ。どうじで・・・」 あまりの状況の変化にれいむは訳がわからなかった。せっかく理想のゆっくりプレイスを手に入れたのにこんな目に。 男の顔は先ほどまでの穏やかな好々爺ではなく不動明王を思わせる険しい顔をしていた。 そう男は知っていたのだ。最初から。 れいむが偽者であることを。 (解答編に続く) あとがき いつも読んでいただいてありがとうございます。長月です。 すいません。出題編の構想の段階では皆さんが指摘されたとおり「セレブれいむ」は原種ゆっくりという話だったんですが、それだと 前々回の「ゆっくりを拾ってきた」同様簡単に解かれてしまうと思ったので、難易度を上げようといろいろ考えていたところ、気分転 換に見ていたコードギアスR2、15話のあるシーンを見て、「これだ」と思い話を変更しました。 その結果難易度が上がりすぎて正解者が0になってしまい出題編2を書くはめに。まことに申し訳ありませんでした。 新たなヒントは さくや達の感じた違和感の正体。 なぜれいむがこんなにも人気があるのか。 です。 前回と同じく自分なりの推理をコメント欄にお願いします。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
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「ふたば系ゆっくりいじめ 226 ゆっくり・洋服2/コメントログ」 これは いい ちんぴらげすだね! ゆっくりいそいでつづきをかいてね!! -- 2011-06-05 12 22 52 おにいさんの慇懃無礼が冴えてるね! ところで「おようふく」ってどうやって着てるんだろう、想像つかない -- 2011-06-14 06 36 38 おようふくはどうやってきてるん?ゆまむらwwゆニクロwwww -- 2011-11-13 02 44 30 ↓3 雑魚は、うんうんでも食ってろ! -- 2014-08-11 01 36 56 足りない。 これなら小学校の苛めの方が虐めっぽい。 -- 2018-02-27 15 50 26
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※罪の無いゆ(ry ※人間がとことんゲスでゆっくり出来ません そういうのを受け付けない人は読まない方がいいです ※微スカ描写 ※ドス警報 悪意 作者:古緑 春 男は苛立っていた 何に苛立っていたかはどうでもいいことだが とにかく何かに対して思いっきりぶつけてやらなくては気が済まない程度の苛立ちだった 「こんな時はあのクソどもに限るわ」 そんな事をぶつぶつと呟き、男が踏み入ったのはとある森の道 村の近くで男が求める生き物が数多く生息する唯一の場所だ 少し前に移住してきた群れで、今では我が物顔でこの地に住み着いている 昔は男の友人とともに基地などを作って遊んだ森だが 今では用も無い場合には立ち入ってはならぬ場所とされている 「『ゆっくりぷれぇす』ってか…ナメやがって…」 男はそう呟くと靴の裏に何か柔らかいモノを踏んだのを感じた 立ち止まって靴の裏を覗くと黒いモノがこびり付いている 餡子だ 「あんのクソ饅頭どもが!!死ぬまでブン殴ってやる!!」 男が探しているのは「ゆっくり」、ちなみに踏んだのはその糞だ 男は不定期に訪れる苛立ちを春先から森に住みだしたこのゆっくりにぶつけていた 群れを統べるゆっくりと村との約束により、 人間とゆっくりは互いに干渉しないよう決めてはいるが 男はそんな事はどうでもいい、バレたってせいぜい村長に小言を言われるだけだ それにあのクソどもが苦しむ姿を見ると胸がスカッとするんだ どうしてやめられようか そんな事を考えながら男はゆっくりの巣を探しだした 「ゆっくりしていってね!」 何かが跳ねる音を聞き取った男は後ろを振り返ると ゆっくり流の挨拶をしながらこちらに跳ねてくるゆっくりまりさがいた 人を小馬鹿にしたような目つき、モタモタした跳ね方 全てが男を苛つかせた 「おにいさんもかりにきたの?ゆっくりできるくささんならまりさがきたほうこうにあるよ!」 黒い帽子をよく見ると帽子の端から草が飛び出している 巣へと戻る途中だったのだろうかニコニコと機嫌良く男に話しかけてきた 「…何勝手に山菜取ってんだよ?ここは俺らの場所だろうが」 「ゆっ?なにいってるのおにいさん?くささんはみんなの」 「オラァ!!」 森の奥まで届きそうな怒号と共に男の蹴りがまりさの口に突っ込まれた 嫌悪している相手に口答えされた事に腹を立てた男は 今日はコイツにしようと決めた 「ゆぐあぁぁぁぁぁ!?だじずるのぉぉおぉおぉぉ!?」 「うっせぇんだよクソ饅頭…お前の薄汚ねえガキどもがいる巣の場所、教えろ」 「ゆっぐりじねええええぇぇぇ!!」 男は向かってくるまりさの右目に向かって足を突き入れた 短い悲鳴を上げ、その場にうずくまって震えるゆっくりまりさ もう向かってくる気はなさそうだ 男は素早く帽子を奪い取り自由な方の手でまりさの髪の毛を掴み上げた パラパラと山菜が地に落ちていく 「お前のカスみたいな家族がいる薄汚い巣にこの俺様を招待させてやるっつってんだよ 三回目言わせたら残った方の目もエグってやる」 「ゆっぐ…ゆ…いやだよ…おまえみたいに ゆっくりできないじじいのいうことなんかしんでもきけないよ…」 「あっそ」 五分程も眼を瞑って震えていただろうか まりさが顔を上げると男は消えており、帽子もいつの間にか被り直されていた 「ゆっ…?ゆめ…?ゆうッ…!!」 まりさが口を動かして喋ろうとすると口の中全てが強烈に痛みだした 右目も見えないままだし、まわりには山菜が散らばっている 男がまりさに暴行を加えた事は現実の事だとわかったが どうして急にいなくなったのか、まりさにはワケが分からなかった 「(あのにんげんがきまぐれでまりさたちをゆっくりできなくさせるのはよくわかったよ… ぜんぜんゆっくりしてないよ…こうなったら…どすにいってせいさいしてもらうよ…)」 まりさは痛みで口を開いて喋る事も出来ず 怒りを燃やしながら散らばった狩りの成果を掻き集めはじめた 「(でも…そのまえにおうちにもどって…ちょっとゆっくりするよ…れいむに ぱちぇをよんできてもらって…いたいいたいもゆっくりなおしてもらうよ…)」 会った時よりも更にゆっくりと跳ねて行くまりさを 遠くに見ながら男は醜く頬をつり上げていた 「バカ饅頭が…『にんげんしゃんがいにゃくにゃってあんちんー!』だとか思ってンのか?」 以前から何度もこの群れにストレス解消に来た際に まりさ種は個体によって性格が著しく異なり、簡単に巣の場所を吐く薄情な個体から 死ぬまで吐かない根性のある個体までいる事を 男は経験から『よく』知っていた どちらにしろ巣の位置が分かればいい 前もって知っていたドスの洞窟からも離れていく事から自分の巣に向かうのだろう 男は時折痛そうに跳ねるのを止めて震えるまりさを見て声を殺して笑いながら ゆっくりと後を付けていった 出会った場所から巣までの道は案外短く、3分も歩くとゆっくりまりさが 草と枝でカモフラージュされた巣の前で立ち止まったのが見えた あそこだ まりさが何やらまごまごしていると思ったら口を使って草と枝を取り除く事が出来ないようだ だがもうそんな事で悩む心配は無い もうその口は悲鳴を上げる事しか使い道が無くなるからだ 「よぉ…散々ゆっくり跳ねやがって、ゆっくりしすぎなんだよ」 「ゆッ!!?」 男は今度は帽子ごと頭を鷲掴みにして頬をブン殴った メチャメチャに蹂躙された口内を更に外から痛みめつけられる事で まりさは声も上げられず悶絶した 男は巣から少し離れた叢にまりさを落とすと 悶絶しているまりさの底部や下膨れの部分に 間を置く事無く蹴りを入れ続けた 「見逃して! やったと! 思ってたンのか!? ンン!? オラァ!」 「ゆぐッ! ゆッ! ぶぅッ!」 顔を真っ赤にした男が脚を降ろすとまりさはもう虫の息だった 半開きの口からは涎が筋を作り 朝には番に綺麗にしてもらったのであろうその肌には 男の足跡がいくつもの形を残しところどころ破れていた その様子を見た男は少しは満足したのであろうか 微笑みを浮かべながらまりさに唾を吐きかけ 巣の前にあるカモフラージュを除去し始めた 巣の前からカサカサと音が鳴る ゆっくり出来る音、安心出来る音、まりさが帰ってきた音… まりさが帰ってきたのだ 今日はゆっくりしすぎだよまりさ! でも今日はおちびちゃん達のために遠くまでゆっくり出来る草さんを 採って来るって張り切っていたから、今日のご飯もゆっくり出来るよ! 「ゆっ?おかあしゃんがかえってきたよ!」 「まりさ!おかえりなさい!いまいくよ!」 草や枝をどける作業が終わったのだろうか 巣の中には太陽の光が入り込み、巣の中からではそれは逆光になってよく見えない 太陽の光をその背に浴びながら まりさは巣に入ってきた 男に蹴り入れられて ズズッと音を立ててまりさはゴミのように蹴り入れられた 番のゆっくりれいむが一瞬それを愛する番だと わからないぐらいボロボロにされたまりさは光の無い左目でれいむを見つめていた 「逃げて」と言いたいのであろうが もう声を上げる気力も無い 「ゆあああぁぁぁ!?まりざああぁぁぁ!?どうじでえええぇぇぇえぇぇ!?」 「おがあ”しゃんなのぉ”ぉ”お”ぉ”ぉ”!?」 男はその様を微笑みながら眺めるとゆっくりと右手に手袋を嵌めた 右膝を地につき、巣の中へ右手を伸ばすと 涙と汗でくしゃくしゃになったゆっくりれいむの髪を掴み、巣の外へと引っ張りだした 「おっはークソ饅頭!愛しい金髪饅頭を送ってきてあげたよ!ゆっくり感謝してねー!」 前髪を掴まれ前後にゆらゆらと揺れるゆっくりれいむ 群れの中では特に聡明なこのゆっくりれいむは即座に この男が番のまりさをこんな酷い姿にした張本人だと判断した 「ッ!!」 ゆっくりれいむは憎しみを込めた眼で男を睨みつけながら 前後への動きを利用して男の手に噛み付いた だが、ゆっくりの咬力は元々それほど強くなく まして手袋を嵌めている男の皮膚を裂く程のモノでは無い 「こんの…!!」 しかし軽蔑している相手から、完全に下に見ている相手から 明確なる反撃を受けたとき人間がとる行動は 相手の取った意外な行動に怯み、引き下がるか 「クソ饅頭がぁ!!」 相手に対する嫌悪感を増幅させ、更に凶暴になるかのどちらかだ 男は微笑みを消す代わりに紅潮させた頬を噛み締め ゆっくりれいむを先ほどの叢へと投げ捨てた 「テメェは死ぬ程後悔させてからぶっ殺してやる!!ぶっ殺してやる!!」 怒りで狂ったように喚く男は今度は素手で巣に手を突っ込み 中から一匹、また一匹と小さいゆっくりを取り出した この番の子はまりさ種が2匹でれいむ種が3匹、大家族だ 「ゆあぁぁぁぁ!!ごわいよおおぉぉぉおおぉおぉ!!!」 「おがあしゃんだずげででええぇえぇぇええええ!!!」 「おかあさん助けてだと!?フザケやがって『お仕置き』を受けろ!!」 「おちびちゃん!!やめてええええぇぇええぇ!!!」 「ゆ”あ”あ”」 あの噛み付いてきた方のゆっくりと同じ姿をした赤ちゃんゆっくりを 男は万力の力を込めて一瞬で握りつぶした 丁度叢から這い出てきたゆっくりれいむは 赤ちゃんゆっくりが泣いてる途中男の手に握られて見えなくなった所を 指の間からおちびちゃんの中身がぼたぼたと音を立てて地に落ちていくのを 男がそれを見て下卑た笑みを浮かべる様を しっかりとその目で見た 「よぉ!ゆっくりの癖にゆっくりしないで出てきたじゃねぇか! ホレ汚ねぇガキ返してやんよ!」 男が我が子だったモノを自分の顔に投げつけた 目の前に落ちる姉妹の中でも際立って美しい黒髪に映えていた その紅い紅い髪飾り 「ゆぎゃやあああああああ!!!おねえぢゃあああああん!!!」 「おかあざああああああああああん!!!おねえぢゃんがあぁぁぁぁ!!!!」 我が子の悲鳴と死体 それらを全て生み出しながら薄ら笑いを浮かべる悪魔に向かって ゆっくりれいむは我を忘れ飛びかかった ゆっくりれいむが最後に聞いた家族の声は 子供達の悲鳴だった 「ホラ饅頭ちゃんゆっくりしないで起きてねー」 それからどのくらい経ったのか あの悪魔の声で眼を覚ました あれからどうなったのかは体の状態が物語っている まりさと同じように口の中を蹴り回され 散々殴られた挙げ句底部を引き裂かれたれいむは 放っておけば自ずと死を待つのみといった状態にされていた れいむを殺したいのなら早く殺せばいい でもおちびちゃん達は無事に…おちびちゃん達は…!? 「お…ちび…ちゃ…ん」 「ハイハーイ!おちびちゃん達ならここでしゅよー! 『ついでに』金髪饅頭もいるけどねー!あっ!こんな弱っちーのなんて要らなかったかな?」 れいむの眼にはおちびちゃん達は映らない 男の声がする方向はもっと右の方だ れいむは横たわった自分の体を、痛む顎をやけくそのように使って 男の声がする方向まで向けた その眼に映った光景は 「舐めたマネこいてくれた紅白饅頭ちゃんの大事な家族は 水饅頭になっちゃうのでしたー!スゲー出るわ!ハハッ!溶けてるし!」 「………………あ”…あ”ぁ”…………おぢび……ぢぁ”ん………」 男は激情に任せて握りつぶした最初の赤ちゃんゆっくりれいむ以外を 出来る限り原型を留めたまま殺した その死体を巣の中から引きずり出して来たのであろう 死にかけのまりさの上に載せて小便をかけていた まりさにはまだ息が有ったようでピクピクと時折その身を震わせて れいむを感情の無い目で見つめていたが 男が事を済ませる頃には 全く動かなくなった 「すっきりー!ってか!いやー、家族皆で頑張ってくれたおかげで かなり機嫌もよくなったよ!次来たときまだ生きてたらまたヨロシクな!」 「……………………………! …………『まだいぎてだら』……?れいむが…?…それともじじいが…?」 「あ?」 くたばり損ないの饅頭の眼に一瞬光が灯ったように見えたが 今度はワケの分からない事をほざき始めた もう考えて喋るだけの脳みそ…いや、餡子も無いんだろ、 すっきりさせてくれたお礼だ 一瞬で家族の元へ送ってやっか! そう思ってゆっくりれいむの前に立ち脚を上げた瞬間 体が吹っ飛んだ 「ゆっぐり出来ない人間はゆっぐりしないで森から出て行けぇ!!!」 「う”ぁあぁ………てんめぇ……化け物饅頭がぁ……!」 熱中しすぎだ こんなデカイのが来るのに気付かなかったなんて こりゃあ立ち上がんのにも難儀しそうだ 腕が砕けてんのか?全然動かねえ ドスまりさは群れのれいむが人間に殴られているとの報告を受けて 急いで駆けつけて来たのだ ルールを破った人間には罰を与えなくてはならない ドスまりさは出来るならこの場で殺したい人間に対して 怒りで震える声で告げた 「……『ゆっくりを森の中で殺した人間はドスと村長で裁く』…村長さんとの約束だよ…!! ゆっくりしないでとっとと出て行ってね…!!顔は覚えたから明日には罰を受けてもらうよ…!!」 「ハ…へヘ…!…『約束』ね…どいつもこいつもおめでてーなお前等饅頭は…! 知らねえ癖によ…あのジジイがお前等に対してどういった類いのおもてなしをする人間か…」 ゆっくりと時間をかけて回復した男は 口汚く罵りながら立ち上がった そして罵りながらもじりじりとドスまりさから距離を取っていく ドスまりさの攻撃射程距離を理解しているのだ はな垂れの頃から村長に教わった教えを 男はこの窮地で初めて実践する事になった もっともその表情には先ほどまでとは違い、明らかな怯えが混じっているが 「ゆっくり黙ってね…でないとここで永遠にゆっくり出来なくさせるよ」 「覚えておけクソ饅頭ども!!オメェ等なんぞ 村の女子供やババアの茶のつまみに過ぎねえんだよ! せいぜいガキ共から眼を離さねーこったな!!」 吐き捨てるようにそう言い放つと 男は背を向けて足を引きずりながらぎこちない小走りで 村の方向へ去っていった 「やったねどす!さすがだよ!これでゆっくりできるね!」 「まだまだゆっくり出来ないよ! ぱちぇを呼んでれいむを助けてあげてね! 今ならまだ間に合うかも知れないよ」 隠れて見ていた状況を理解してない群れのゆっくり達の賞賛に困惑しながらも ドスまりさは今まで感じた事の無い胸騒ぎがした あの男の言っていた事だ あの村長がどんな人間か?とはどういう事か あの時会った時はとても素直な人間さんだと感じた 少なくともあの外道よりは信頼出来る筈だ それに子供達から眼を離すな? どちらにせよ行かなくてはならない 明日朝一番に村へと群れの精鋭達をつれて抗議に行こう 餡子が流れるのを止める葉を銜えてやってきたゆっくりぱちぇりーに 傷ついたゆっくりれいむは助かると告げられても ドスまりさは男の残した不穏な台詞のせいでゆっくり出来なかった 次の日、ドスまりさはその言葉の意味を あの男が自分達を「饅頭」としか呼ばなかった理由を知る事になる 続
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VS最強のゆっくり 史上最低の戦い 8KB ※ゆっくり見ていってね、またにてゐの後の話です。できればこの2つを読んだあとに本作品を読むことをお勧めします。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※「ケツ」をリスペクトして書きました。 「くっ。」 思わずひざをついてしまった。吐き気で頭がぐらぐらする。 「ゆっふっふ。つぎでさいごだよ。」 にやつくゆっくりれいむの顔がゆがんで見える。 くそっ、どうしてこんなことになったんだ。俺はただ公園にいただけなのに。 ふらふらの頭でなぜこうなったか考える。 そう、事の発端は30分ほど前にさかのぼる。 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い 作、長月 「あー、ほんっとひなたんかわいかったなー。みすちーの歌もサイコーだったし。」 そうつぶやきながら恍惚の表情でベンチに座る男が一人。 やあ、こんにちは。俺の名前はフリーターお兄さんDA!初めての人は以後お見知りおきWO! なぜ俺がこんなにもハイテンションなのかというと、ひなandみすちーのコンサートに行ってきたからだ。 「ひなandみすちー」 ゆっくりひな(胴つき)とゆっくりみすちー(胴つき)の2匹のゆっくりで構成される今人気急上昇中のアイドルユニットである。 今日はそのひなandみすちーのコンサートが地元の市民ホールであったのだ。 2匹の大ファンである俺は当然最前列のチケットを手にいれ、湯苦理飯店の仕事も休んでコンサートへ。 特に今回のバックバンドは、あのプリズムリバー3姉妹だから絶対に見逃すわけにはいかない。 声の枯れんばかりに、ひなたんコールをさせてもらった。 まあやりすぎて、警備員につまみだされそうになったけど全然気にしてないZE! そう今日のコンサートを思い返して、にやにやしていたところ、奴は現れた。 「おいっ!!じじい!!」 その声に急に現実に引き戻された。なんだよ、せっかくいい気分だったのに!! 見るといつのまにかベンチの前にぶくぶくに太ったゆっくりれいむがいた。小汚いし、バッジもないので野良ゆっくりだろう。 「そのてにもってるごはんさんをれいむにわたしてね! でないといたいめあうよ!!」 どうやら俺の持っているビニール袋をいってるらしい。ちなみに中身は今日の夕飯の牛カルビ弁当(見切り品で380円)だ。 それにしても典型的なでいぶだ。加工所は仕事しろよ。 「ゆゆっ!!なにぐずぐずしてるの!ばかなの!?しぬの!?ゆっくりしないで・・」 バキッ 俺はトゥーキックでれいむを蹴飛ばした。靴先はれいむの顔面に食い込み「いじゃぃぃぃいい」と叫びながら転げまわった。 本当は持ち上げて叩き潰してやりたかったが、正直こんなばっちい野良、触りたくもない。 「じじい、よくもやってくれたね!!じごくへおくってやるからかくごしてね!!」 れいむが何か言ってるようだが関係ない。どうせゆっくりにはなにもできん。 案の定この後れいむは何度も攻撃してきたが、すべて簡単にいなされた。 逆にカウンターでダメージを食らうのはれいむばかりだ。 そう、ここまではよかった。ここまでは。 「ゆぐぐ・・こうなったら、さいしゅうおうぎをだすしかないんだぜ。でいぶしりーろーるを・・・」 いいかげんこのクソ万頭の相手も飽きたので帰ろうと思っていたところ、れいむが妙なことを言い始めた。 デイブシリーロール?なんじゃそりゃ?デンプシーロールなら知ってるけど。 「ゆふふ・・できればこのわざはつかいたくなかったよ。なんにんものゆっくりをえいえんにゆっくりさせたこのわざを・・・」 かっこつけてるつもりだろうが中2病丸出しだなこいつ。 「じじいもすこしはやるようだけど、さいしゅうおうぎにはかなわないよ!!」 そう言うないなやれいむは後をむいた。 えらそうなこと言っといて結局にげるのか?そう思った俺が甘かった。 れいむはぶりんとしりをだしてきたのだ。それにしても汚いしりだ。変なぼつぼつがある上、あにゃるにうんうんがこびりついてる。 しかしれいむはそんなことは委細かまわず、けつをぶるん、ぶるんと∞の形に振りはじめた。 ま・・・まさか ∞形のしり振り運動!! 高速の餡子移動!! しりを振った反動であにゃるを見せ付けるあの動き!! これは尻と拳、形は違えどデンプシーロール!! そうかデイブシリーロールではなく、でいぶ、尻ーロールだったのか。 「・・・うげ・・」 などと思っていたが吐き気がしてきた。どんなに理屈づけようときもいものはきもい。それが宇宙の真理だ。 しかしそんな俺の都合などお構いなしにれいむはしり振りを加速させていく。 これでは攻撃できない。なぜならあんなきもいもんに触りたくないからだ。 「ゆふふ。こないのならこっちからいくよ!!」 ボヨーン まぬけな効果音とともにれいむが俺の顔めがけて跳んできた。高速でしりを振りながら。 「ぐおっ」 間一髪かわす俺。危なかった。あんなもん顔面に喰らったらトラウマになってしまう。 しりを振った反動をつかったせいか?明らかにさっきまでとはジャンプ力が違うぞ。 「ちっ、つぎはないよ!!」 そう言いれいむはまたしりを∞に振りながら跳んできた。 なんとかかわすも体勢を崩す俺。 だめだ。このまま防戦一方じゃジリ貧だ。しかし攻撃しようにもあんなきもいもんに触りたくない。 「ゆっくりしないではやくしんでね!!」 ボヨーン ボヨーン ボヨーン ボヨーン 嵐のような連続攻撃。すべてかわすたものの、きもいケツ振りを見続けたせいで吐き気がもう限界にきている。 かわすのはもう無理・・・ 認めたくはないがこいつは俺がいままで戦ったゆっくりの中で史上最強だ。キモさという意味でも。 そして話は冒頭のシーンへと戻る。 「さいごは100%のでいぶしりーろーるをおみまいするよ!!」 後ろを向き、しりを∞に振りながらそう叫ぶれいむ。 今まで以上にけつを振るスピードがはやい。本気で俺にとどめをさすつもりだ。 このままでは確実に負ける。具体的には俺の顔とれいむのケツがこんにちわしてしまう。 くそ、なにか、なにか策はないのか!? その時俺は上着の胸ポケットにあるアレの存在に気が付いた。 今日のコンサートにも使ったアレの存在に。 そしてひらめく。 勝利への秘策を。 俺はれいむに気づかれないように胸ポケットに右手をいれ、それを握り締めた。 やつの攻撃は同じパターンの動きしかしていない。 一瞬でも尻振りを止められれば、奴のあにゃるに、これを使うことができるはずだ。 チャンスは1回。危険な賭けだがやるしかない。 「しねっ!!じじい!!!」 空高くケツをぶるん、ぶるんいわせながら飛翔するれいむ。 なんてジャンプ力だ。とてもゆっくりとは思えない。勝てるのか?こんな化け物に? いや、勝つんだ。俺の青春のメモリーに、れいむのあにゃると熱いキッスなんて1ページ残してたまるか!! その為に慎重にタイミングをはかる。 今だ!! 「あっ、あんな所にあまあまおちてるー。」 「ゆっ、あまあまどこ!?」 あまあまを探しケツ振りをやめるれいむ。馬鹿め、孔明の罠だ!! 「うおぉぉぉぉおおお!!!」 右手に握りこんだもの、ペンライトをれいむのあにゃるに突き刺し、一気にそのままえぐりこむ。 今日のコンサートの為に買ったペンライトだ。てめえのようなクソ万頭にはすぎた品だがくれてやる!! 「ゆぎゃぁぁあ#ああありんhgぢんbk@mxぺ*!!!」 意味不明の言葉を叫びながら、発狂したように転げまわるれいむ。 人間で言えばしりの穴に杭をぶちこまれたようなもんだから当然か。 ベンチやゴミ箱にぶつかりながら転げまわる様は、まるでねずみ花火のようだ。 ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ それにしてもなんだありゃ? れいむがケツを振るたびに、それに呼応するかのように赤いペンライトの電球がチッカチッカと光ってやがる。 いったい体内でどういう仕組みになってんだ? そんなことを思っていたらいつの間にやられいむがいなくなっていた。どうやら転げまわってるうちに公園の外へ出ていったらしい。 俺も帰るとするか。明日も早いし。 まだ少しふらつく足取りで俺は家路を急いだ。 後日談 カップル女 「ねえ、この辺ってさぁ人魂が出るって聞いたんだけど」 カップル男 「なに言ってんだよ。そんなことあるわけ・・・なんだあの光は!?」 カップル女 「まさか本当だったの!?」 カップル男 「おい、こっちに近づいてくるぞ!!」 ぶるん、ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ、チッカ ケツ振りれいむ「どっでぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!このぼうさんとっでぇぇっぇぇ!!!!!」 カップル男・女「ぎゃああああ!!!!バケモノォォォォ!!!」 完 今日の希少種? ケツ振りれいむ 希少度 F−(突然変異の個体なので普通のれいむと同じ扱い) ケツを振ることに特化した突然変異の個体。まるまると肥えておりテンプレ的でいぶな性格。 デイブシリーロールという技を習得しており、それを使えば最大5mまで飛ぶことができる。 またしりが汚く、見ていると気持ち悪くなるので注意が必用。 あとがき ケツ振りれいむの挿絵、自分で書こうと思いましたがラフの段階で断念しました。自分には文才以上に絵心がないようです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ケツ振りれいむ=潔癖性の宿敵だな。 -- 2014-11-09 22 01 55 唐辛子スプレーとエタノール使え エタノールで除菌後唐辛子スプレーをかける 痛いよ -- 2014-09-18 22 10 47 ダイナマイト刺そうぜ!! -- 2014-07-31 14 51 08 いやあああ -- 2014-01-25 01 10 00 ははっ キモいから殺そう -- 2013-08-12 21 24 37 ↓wwwww -- 2012-08-15 21 32 03 ちゃんと風呂入れよ -- 2012-02-26 14 52 02 ちゃんと尻ふけよ -- 2010-11-12 08 30 34 ちゃんと、潰しとけよ -- 2010-06-27 21 38 55
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「ふたば系ゆっくりいじめ 585 煙草とゆっくり/コメントログ」 良い作品だ。 -- 2010-05-18 02 50 43 面白かった -- 2010-06-09 00 43 39 ゲスを制裁する話はとてもすっきりー♪ ゆっくり灰皿が欲しい -- 2010-06-22 22 03 32 クソの役にも立たないゲスにも活躍の場ができてよかったよー -- 2010-06-26 00 54 39 しんぐるまざーの就職は大変だからねぇ…お兄さんの灰皿という職業に就けてよかったね!!! SS関係無いけど、タバコ税で入ってくる税金より、タバコで脳梗塞とか肺ガンになった人に使われる 国民健康保険で出ていくお金のほうが多いんだって。ソースは知り合いの法律家。 -- 2010-08-07 14 16 07 煙草あきの虐待は良い仕事してるよなぁ。容赦なくてw もう一つのSSも徹底的な虐待でゆっくりできるよー -- 2010-10-04 06 31 51 げす制裁はゆっくりできるよー 全く言葉も解さない害頭は灰皿がお似合いなんだね、わかるよー -- 2010-10-17 16 51 33 もういっそゆっくりでタバコ作れば? -- 2011-12-01 04 55 03 ↓鬼威散「気に入った。家に来てつむりをヒャッハーしていいぞ。」 -- 2013-09-25 22 55 31 ゆっくりの根性焼きwwww いいねwww でいぶの灰皿wwww最wwww高wwww -- 2014-08-01 18 21 00 うんうんはどうしてるの? -- 2016-04-01 16 31 40 ↓しーしーあなとかふさいでるとか -- 2016-06-29 22 20 43 ↓×8 更に関係ないけど、お酒も体に悪い。 「酒は百薬の長で少しなら問題ない」と言われていたが、 それを証明していた統計に「酒を飲まない(以前飲み過ぎて病気になり禁酒を含む)」 が含まれていたためにグラフ化したときに「少し飲む程度なら健康になる」と間違った常識になってしまった。 ※ソースは「初耳学(テレビ番組)」 -- 2018-01-11 12 16 30 ばーかしーねあーほ -- 2020-09-05 23 15 07
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伸吾は小学○年生。ぴっちぴちのショタだ。 今日も元気よく学校から家へ帰っていると、河川敷の近くで捨て猫を見つけた。 「ねぇお母さん飼わせてよ!」 「だーめ、うちにはもうれいむがいるでしょ?」 「いっしょにゆっくりしてね!」 母親の足下に構ってもらおうと、ゆっくりれいむが動き回っている。 「いいじゃんちゃんと面倒みるから!」 「れいむの時もそんな事いって、お母さんが飼ってるじゃないの、だめよ」 「ゆっくりしようね! れいむはすごくゆっくりできるよ!」 周りをぴょんぴょん飛び跳ねながら回り始めたれいむを、母親が踏みつける。 「ゆぐっ!?」 「ぐーりぐーりぐーり」 「ゆゆゆゆゆっ!! れいむへこんじゃうよ! ゆっくりやめてね!」 自分を放ってれいむと遊び始めた母親に、伸吾の顔がゆっくりそのものになった。 「飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って飼って!!」 「ゆゆっ!!」 子供独特の騒音に驚くれいむだが、母親は気にせずにれいむを足でぐりぐりし続けていた。 次第に声は小さくなく、伸吾は叫ぶのを止めて黙り込む。 「うぅ……もういいよこのくそババァ! しね! 死んでしまえ!」 「アンタの今日のご飯はにんじんサラダだけね」 「いやだぁぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁぁっ!!」 嫌いな野菜を前に、必死に謝り倒す伸吾。 その間、母親にずっとぐーりぐーりされ続けたれいむは、すっかり涙目になっていた。 「ゆぐうううううううううぅっ!!」 数日後。 伸吾が変わらず学校から帰っていると、今度は「ゆっくりわかってあげてください」と書かれた箱に入れられ、捨てられていたゆっくりちぇんを見つけた。 「ねぇねぇお母さん! これ飼ってもいいでしょ!!」 「またアンタって子は……」 ため息をつくと、母親は伸吾が抱えているゆっくりちぇんに目を向ける。 「わかる、わかるよー」 「……」 母親が猫を飼わせなかったのは、何も伸吾がまた飼育を放棄するからだけではない。 猫がいたら、今飼っているれいむが食べられてしまう事を心配してだ。 しかしゆっくりちぇんなら、そんな心配はいらなかった。 「まぁいいけど、ちゃんと面倒みるのよ」 「やった! ありがとうお母さん!!」 ちぇんをそのまま抱えて、伸吾は自分の部屋へ戻っていく。 「やれやれ……」 我が子のわがままに軽く脱力感を覚えながら、母親は晩ご飯の調理を再開した。 「わかるよーわかるよー」 「へへっ、ほれほれほれ」 「わっ! わがるにょにょにょにょにょにょにょ……」 下脹れなちぇんの顎を指で触り、鳴かせる伸吾。 普通の猫とは違う鳴き声と体を震わせ、赤くなるちぇんの様子に、伸吾は何度も顎の辺りを刺激していく。 「にょにょにょにょにょにょにょにょにょ……わかるー……わかるよー……」 「おもしろいなこいつ! ……ん?」 見ると震える体の後ろで、さらに二股の尻尾が左右に大きく揺れている。普通の猫なら不機嫌とも取れる動作だが、ちぇんの様子は明らかに喜び、寛いでいる。 「……」 徐に。 伸吾はその尻尾を鷲づかみした。 「にゃにゃにゃにゃがっ!?」 途端、饅頭型のちぇんの体が三角形に変わった。 「おおっ!?」 「にゃ、にゃが……わからない、わからないよー!」 三角形の体はすぐに力が抜けて元の饅頭型に戻ったが、ちぇんの目から溢れる涙は止まらない。 「すげーっ! 三角に変形した!!」 しかし伸吾の頭を占めていたのは、三角形なちぇんだけだ。 伸吾はそのまま、掴んだ尻尾をぐりぐりと弄り始めた。 「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ!?」 「ほらほら、変形しろよ!」 「にゃにゃがっ! わからないーわからないぎゃなぁあぁぁぁっ!!」 ちぇんの尻尾を先から先まで弄り倒しすが、三角には変形しない。 変わったことといえば、徐々にちぇんの顔が赤く染まり、呼吸が荒くなっているぐらい。 ゆっくりちぇんにとって、尻尾は何よりも勝る性感帯だった。 「しんごー、ごはんよーっ!」 「あ、はーいっ!!」 台所からの母親の声に、伸吾は元気よく駆けだしていく。 後に残されたのは、すっかり発情しきったちぇん1匹。 「……にゃ……にゃが」 床の上で動かず、ただ虚ろな目をして震えている。 そこに、家の中を散歩していたれいむが通りがかった。 「ゆっ!」 今まで家にいなかったちぇんの存在にれいむは戸惑う。 しかしちぇんのいる部屋が、伸吾の部屋だった為、自分と同じように拾われてきたのかと解釈した。 「おにいさんにひろわれた子? これからいっしょにゆっくりしようね!」 大きく飛び跳ね、一気にちぇんの側までやって来る。 そんなれいむを、ちぇんが逃すわけがなかった。 「にゃがぁああああぁぁぁあぁぁあぁっ!!」 「ゆ、ゆゆっ!?」 「わかってるよね? わかってるよねっ!」 「だ、だめだよ! れいむはまだゆっくりしたいよ!」 「わかってる、わかってるよーっ!!」 「だめだよ! やめてね! ゆっくりざせてね!!」 「わがってね! わがっでるがらねぇえぇ!!」 「ゆ、ゆっぐりざぜでぇえぇぇえぇっ!!」 その後、れいむの体からは立派な茎が生え、子ちぇんと子れいむがそれぞれ3匹ずつ実をつけ、産まれてきた。 初めてのゆっくりの子に、当初、はしゃいでいた伸吾だったが、すぐに面倒くさくなったのだろう。餌やりも遊ぶこともしなくなり、すっかり親ちぇんだけに構うようになっていった。 そのため、残りの子供達は全員、母親が面倒をみている。 「ぐーりぐーり」 「ゆゆっ! おかあしゃんやめてね! れいみゅのからだがほそくなっちゃうよ!」 「わかる、わかるよー」 「ぐーりぐーり」 「にゃががががががががっ! わからにゃい、わからにゃいよーっ!」 きゃっきゃ、きゃっきゃと母親の周りに集まり、足でぐりぐりされている子供達に、親れいむは思わず叫んでいた。 「お母さん! その子達のおやは私だよ! ゆっくりやめてね! こどもかえしてね!」 「れいむ、ごはんよ」 叫んでいる親れいむの話を無視し、母親はその目の前に料理の乗った皿を置く。 見ると、怒っていたれいむの表情が笑顔に変わっていた。僅か1秒の出来事だ。 「ゆゆっ! お母さんありがとう!」 そのまま大きな口を開けて、料理をガツガツと食べ始める。 「むーしゃむーしゃ……」 瞬間、親れいむの目が点になった。 「辛ぇえぇえぇええぇええぇっ!! メチャクチャ辛ぇえぇえぇえええぇっ!!」 今日のご飯は母親特性の激辛麻婆ナスだ。 火を吐きかねない様子で親れいむは口を開け、飛び跳ね続ける。 そんな親れいむを気にせず、子供達は母親に構ってもらおうと「ゆっ!」「ゆっ!」と鳴きながら周りを飛び跳ねていた。 一方、開いた襖の先にある隣の部屋では、伸吾が親ちぇんと一緒に遊んでいる。 「ほーら、ほーらっ!」 「にゃがっ!! やめてね! わかってぎゃ、ぎゃ、ぎゃ、ぎゃっ!!」 伸吾は2股の尻尾をまとめて握り、そのまま親ちぇんを床に叩きつけていた。 ゆっくりの弾力性に富んだ体は、伸吾の体ぐらいまで簡単に跳ね上がる。 尻尾の刺激よりも体の衝撃が勝っているため、ちぇんは発情せず正気のままだ。 「だーんだーん、だーんっ!」 「わかってよー! わかってよー!」 必ず体を歪ませ、跳ね上がってくる姿が楽しくて、伸吾はリズムに乗りながら親ちぇんをバウンドさせ続ける。 夜が目を覚まし、辺りは闇夜。 微笑ましい、ゆっくり混じりの家族団欒だった。 「にゃがーっ!!」 「辛ぁあぁぁぁぁっ!!」 End いぢめを意識して書いてみた。上手くいったかどうかはあまり自信がない。最初愛でるノリになってたのでいぢめ分を増したけど、増しすぎたかも。ちぇんバウンドはちょっとやり過ぎた感が。 ……でも、ゆっくりに尻尾があるとバウンドさせたくなるんだよなぁ……。 関係ないけど、ちぇんにレイプさせるならやっぱりゆっくりらんだよね。 「わかってる、わかってるよねぇ!!」 「ちぇ、ちぇえええええええええええんっ!!」 ちぇんにレイプされるらんしゃまハァハァ。 少しでも楽しんでもらえたら幸いです。 by 762 このSSに感想を付ける
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元祖ゆっくりとの遭遇 ***********注意************************************************************** オレ設定がとても出ます。(というかそれが話の基本になります) 会話のなかに「ぺにぺに」「まむまむ」「あにゃる」「うんうん」「しーしー」が出ます。 序盤の解説が長いです。 前の作品より少し長めです。 良いゆっくりも虐められます。 ****************************************************************************** 仕事が終わって夕暮れ時のことだった。 ふと道の山側で何かが動いているのを見つけた。 「ゆっくりしていってね!」 見るとゆっくりれいむだった。 「ああ、ゆっくりしていくな・・・ってお前!」 れいむは体中痣だらけだった。 誰かに虐められたのだろうかひどく腫れ上がっていてとても痛々しい。 ゆっくりはそんなに好きじゃないオレでもさすがにかわいそうに思ったので病院に連れて行くことにした。 病院では医者がすぐ治療を始めてくれた。 なんか深めのトレイに入れてオレンジジュースをかけただけの様だが傷が無くなっていくのが目に見えてわかるほどなのでまあ良しとしよう。 「ゆ~♪ありがと~!」 「いやいやこれが仕事だからね。」 「ありがと~!うれしいよ~!」 きちんとお礼を言える良いゆっくりのようだ。 と、そこで医者を見ると少し驚いた顔をしていた。 そしてオレとれいむに少し待っているよう言うと奥の方へ走って行った。 しばらくして医者は何か大発見でもしたかのように息を切らせて戻ってきた。 とても早口で良く解らなかったが最初の部分だけ聞き取れた。 「このれいむはある意味元祖ゆっくりだ! 人間が初めて見つけたゆっくりと同じ特徴をしている!」 ?・・・どういうことなのかよくわからないのでもっとゆっくりその、「人間が初めて見つけたゆっくり(元祖ゆっくり)」について説明してもらった。 元祖ゆっくりとは ・会話はゆっくりで単語のみ ・今たくさんいる個体のように幼児レベルの話し方ができない 例 ×「おじさん!れいむのてあてをしてくれてありがとうね!」 ○「ゆ~♪ありがと~!」 ・生命力が強い ・傷の治りが今の捕食種以上 ・中身が半分位までなら出ても自然治癒できる ・皮が少し厚い ・小食で狩りをほとんどしない ・自分と同じくらいの量の餡子で1週間暮らせる ・虫は食べず、植物が主食 ・食事は散歩の途中で花や果物を食べる程度 ・冬はとうっみんするので餌をため込む必要が無い ・冬のための食べ貯めが狩りにあたる ・とても純粋 ・誰にでも友好的 ・素直で優しい ・各器官について ・排泄しないのであにゃるがない ・ぺにぺにやまむまむがない ・ある程度大きくなると一定周期で動物型にんっしんする ・単体で行う ということらしい。 なるほど、今はそんなゆっくり全然いないし確かに珍しいな。 しかしなぜ今そんなのが生まれたのだろう。突然変異か? それから医者がまた何か言い始めたがまとめるこうなる。 元々ゆっくりは自然の中でゆっくりできる能力を持っていた 人間と出会ったことで野生の果物以上に甘いものを知ってしまった 人間とコミュニケーションをとりたくてたくさん話せるようになった 人間に過剰に餌を与えられたためうんうんやしーしーをするようになった 人間に捨てられたゆっくりは自然の中でゆっくりする方法を忘れてしまった そのため体は弱くなり、食べれる物が分からず虫なども食べるようになった 厳しい自然の中で生きるためより狡猾なゲスが生まれた ゲスの中から突然変異でぺにぺにやまむまむを持つ個体が出てきた なかなか話し好きな医者のおかげでゆっくりの歴史がわかった。 ホントに説明するのが好きだな。確かにすごいことなのはわかるが。 そう思っていると最後に医者はこう言った。 「しかし、今の世の中じゃこのれいむは長く生きれないだろう。」 確かにそうだ。 このれいむは危険に関してだいぶ疎い。 だから街では暮らしていけない。 では山はどうか。 この街は山が近いから山の自然の中なら生きていけるだろう。 しかし山には野良ゆっくりがたくさんいる。 ゆっくりは変わったゆっくりに対しては冷たい。 もしかしたらさっきの傷は山のゆっくりのせいかもしれない。 ふむ、なら選択肢は1つしかない、こいつと会ったのも何かの縁だろう。 「それじゃあオレが飼いますよ。見つけたのもオレだし。」 「へっ?・・・ああそうかわかった育ててあげなさい。」 なんか医者が名残惜しそうだが気にしないでおこう。 それから医者は珍しいものを見せてもらったと治療費を無料にしてくれた。 おもしろくて良い医者だ。今後もここを利用しよう。 さて、まずはれいむを説得しないとな。 「なぁれいむ?今日からオレと一緒にゆっくり暮らさないか?」 「ゆ?・・・ゆ~!ゆっくりよろしくね!!」 「あぁ!こちらこそよろしくな!」 これでれいむは今日からオレの家族だ。 家族が増えたことに喜びつつオレはれいむと共に家路についた。 何週間か過ぎた。 オレはれいむの本来の強さを忘れさせないよう気を付けつつ幸せに暮らしていた。 食事は基本的に野花を与える。 毎日取れるわけではないが腹もちがいいのでそれでも平気なようだった。 たまに花屋で花を買ってきて与えるといつも以上にしあわせ~してくれるし、 前に一度りんごの皮を与えたらヘブン状態になっていた。 時々皿を割ったりすることもあるが注意すればちゃんと覚えるようだった。 とても幸せな生活ももう少しで一か月になろうとしていた。 その日、オレとれいむは山に遊びに来ていた。 「久しぶりの山はどうだ?」 「ゆ~♪楽しいよ~!」 「そういえばもう少しでお前が来て一か月になるな。お祝いになんか欲しいものあるか?」 「ゆ!?こうはく~!ぺらぺら~!」 「は?」 「あまあま~!」 「紅白、ぺらぺら、あまあま・・・ああ、りんごの皮か。」 「ゆ~!む~しゃむ~しゃ!」 「あれ食いたいのか。わかったよ。でも少しだけだぞ?いいな?」 「ゆゆ~!わかった~!」 こいつはそんなに気に入ってたのか。 よし、皮しかやれないがせめて高いりんごにしてやるか。 ガサガサ ん? 茂みから音がする。野良ゆっくりでもいるのか? 一応れいむを箱に入れておくか。 オレはれいむを持ち上げる。 すると箱に入れる前に何かが飛び出してきた。 「れいむー!やっとみつけたよ!」 「にんげんさん!まりさのこどもをはやくはなすんだぜ!」 れいむとまりさの番のだった。 「ゆっくり違いじゃないのか?」 「ちがうわけないよ!じぶんのこどもはみわけがつくよ!おにいさんばかなの?しぬの?」 「はやくはなさないとまりさのひっさつのいちげきをおみまいするのぜ!」 ふむなるほど。 ここは当の本ゆっくりに聞いてみよう。 「なぁれいむ。このゆっくりたち見覚えあるか?」 「ゆ?・・・・・ゆゆ!ぱぱ~!まま~!」 なんと本当に家族だったのか。 とりあえずれいむを地面に下ろす。 「「「すーりすーり!」」」 「ゆぁーん!れいむのれいむやっとみつけたよー!!」 「まったくどこにいってたのぜ?しんぱいしたのぜ?」 「ごめんなさい・・・はんせいするよ・・・」 「さぁおうちにかえるよ!おねえちゃんたちまってるよ!」 え?おうちに帰る?どこだそこ。こいつの家はオレの家だろ? こいつらもくるのか?いや家には待ってるゆっくりはいない・・・じゃあ・・・ 少し混乱していた。 まさかこんな日が来るとは思っていなかったから。 「待ってくれ!」 「「ゆ?」」 子供が家族のもとに帰るのは当然だ。 しかしオレは思わず引き止めていた。 「そいつは今日までオレと暮らしてたんだ!怪我してるのを拾って病院連れて行って・・・ それから一緒に毎日毎日幸せに暮らしてるんだ!もうすぐ一か月になるからお祝いしようって さっきも話してて、だから!・・・その・・・そいつとこれからも一緒に暮らさせてくれないか?」 自分でも何を言っているのかわからなかった。 でも心にあることを全て話していた。 「ゆゆ?なにいってるの!?このれいむはれいむのこどもなんだよ!わたせるわけないよ!」 「もうはなればなれにはなりたくないんだぜ!」 正論だ。 でもオレにとってもこいつは家族なんだ、引くわけには行けない・・・! 「・・・なぁ、こいつはな、ふつうのれいむじゃないんだ。今の山じゃ暮らしていけないんだよ。」 「そんなことないよ!このこはじょうぶにそだってるよ! 「でも他のゆっくりと違うところはあるよな?」 「「ゆ?」」 「ぺにぺにとまむまむが無いゆっくりが群れの中でゆっくりできるのか?」 「「ゆゆ!」」 「それで虐められたりしたことは無いのか?それを守れるか?大人になっても守っていけるのか?」 「・・・ゆゆゆゆゆ!まもれるんだぜ!まりさはむれでいちばんつよいんだぜ!」 「そうだよ!いじめられてたこともあるけどまりさがまもってくれるからへいきだよ!」 そこまで言われるとオレには何も言えない・・・ 本当の家族と共に守られながら生きる。 それが幸せじゃない訳がない。 仕方ないことなんだ。本当の家族の方が幸せなんだ・・・ 「・・・わかったよ。れいむ、ここでお別れだ。」 「ゆ?」 野性に戻るならもう会わない方がいい。 辛いがそれがれいむのためだと思った。 「それじゃあおうちにかえるよ!」 「あ・・・待ってくれ!」 「ゆ?こんどはなんなのぜ?」 「これ、れいむが好きな花なんだ。今日の弁当にと持ってきたんだが持って行ってくれ。」 「ゆゆ!ごはんがたくさんだよ!おにいさんありがとうね!」 「けがなおしてくれたこともおれいをいうのぜ!」 「ああ・・・それじゃあれいむ、さよならな。」 「ゆ~・・・おにいさん・・・またね~・・・」 そしてれいむ達は去っていった。 姿が見えなくなってから涙が出てきた。 走馬灯の様に楽しかった日々が思い出されて余計に涙が止まらなくなった。 日が暮れ始めた頃ようやく涙が止まり、山を降りることにした。 「ゆ~!!いたい~!!いや~!!やめて~!!」 れいむの声だ! 微かにだが間違いない。さっき親がここにいたことからも巣はそんなに遠くないのだろう。 しかしなぜ悲鳴が?優しそうな両親だったし捕食種かゲスにでも遭遇したか? とにかくれいむが心配だ。 オレは声のする方へと向かった。 木陰から覗いてみる。 むこうの木の下に穴があいている。 あそこが巣の様だ。 そしてその前に5匹のゆっくりがいた。 先ほどの親ゆっくり2匹とれいむ、それからさっき言っていた姉妹だろうか子れいむと子まりさが1匹ずついた。 それは理解できた。 しかし目の前の光景が理解できなかった。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!!」 「うっめ!このはなぱねぇ!めっちゃうめっ!」 両親がさっき渡した花を食べている。 「クズにもつかいみちがあったんだね!でもこのごはんはクズにはあげないんだよ!」 子れいむがそう言いながられいむに体当たりしている。 「こんにゃのがまりしゃのおねえちゃんだなんてちょっくだじぇ!ゆっくちちないでちぬんだじぇ!」 子まりさもそう言いながら体当たりしている。 なんだ・・・この光景は・・・ さっきの優しい両親はどこにいる? なぜれいむが虐められてるのに止めないんだ? 「げっぷー!クズれいむがごはんともどってくるとはおもわなかったよ!」 「ためしにもういっかいやってみるんだぜ!もしかしたらまたごはんもらえるかもしれないのぜ!」 「いや~!やめてね~!」 なるほど、そういうことか。 れいむはやっぱり虐められていたんだ。 オレが見つけた時の傷は家族によるもの。 そして捨てたれいむがオレと食べ物の話をしながら来たのを見つけて一芝居打った・・・と。 さらになんて言った? もう一回やってみる? オレがそう考えているとまたれいむの声が聞こえた。 「もういや~!おうちかえる~!おにいさん~!たすけて~!」 れいむが帰りたがっている。 れいむが助けを呼んでいる。 だれに? オレにだ! もう我慢する理由は無かった。 オレは叫びながられいむのもとへ走った。 「「「「ゆゆ!?」」」」 オレが来るとは思わなかったのだろう。 家族が驚き、こっちを向いた。 しかしそんなのは関係ない。 今のオレがするべきことはれいむを救出することだから。 「れいむ!もう大丈夫だぞ。」 「ゆ~・・・おにいさん、よかった。」 傷は前よりひどくない。 オレはカバンかられいむ用の箱を取り出し、それにれいむを入れる。 「少し待ってろよ。すぐに帰るから眠ってろよ。」 「ゆ・・・おにいさん、おやすみ。」 とりあえずれいむの入った箱とカバンを木にかけておく。 そして家族の方へと向きなおした。 突然のことに驚いていたが状況を理解できてきたらしく強気で何か言いだした。 「なにするんだぜ!まりさのこどもをかえすんだぜ!」 「せっかくしまいがなかよくあそんでいたのにじゃましないでね!」 返せ?仲良く遊んでた? 「お前ら、守るんじゃなかったのか?なんでれいむが悲鳴挙げなきゃいけなくなったんだよ!?」 「ひっ・・・ひめいなんかじゃないよ!あれはよろこんでたんだよ!」 「そうだよ!れいむはかわってるからうれしいとああいうんだよ!」 みんな冷や汗を流しながら答える。 さっきとは打って変わって下手な演技だった。 さっきは本当にいい家族だと思った。 だから返したのに、守れるって言うから返したのに。 「・・・よくもれいむを傷つけたな・・・お前らは、苦しんで死ねぇぇぇぇ!!」 オレは親まりさに飛び掛かった。 「れいむの傷は全部打撲だったな、お前も味わってみろ!」 親まりさを殴る。 顔面を、頭を、あんよを、背中を、頬を、全身を思うがまま殴り続ける。 「ゆべ!いぢゃ!やべで!びゃ!・・・!・・・!・・!・・!・!・!」 途中から声も出せなくなるがオレは殴るのを止めない。 「ヒュー・・・ヒュー・・・」 しばらくして親まりさは歯が全部折れ、微かに呼吸音が聞こえる程度のボロボロな姿をしていた。 さらに親まりさを持ち上げ、近くにあった木に押し付ける。 「!!」 声は出ないが反応があるのでまだ生きているようだ。 それからその押しつけたまま上下に動かし擦る。 まりさは悲鳴を挙げることもできずただ擦れ続ける。 固く凹凸のある樹皮に擦られ続けやがて皮が破れ餡子が飛び散った。 子ゆっくりは白目をむいて気絶している。 オレは震えて動けなくなっている親れいむのもとへと向かった。 「ゆゆゆゆゆ・・・ど、どぼじでごんだごどずr」 「お前らがれいむを傷つけたからに決まっているだろ!!」 「ゆびぃ!」 テンプレの回答が来るだろうことは分かっていたので全て言い終わる前に言ってやる。 そして親れいむを地面に押さえつけ、髪を毟った。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!やめでぇぇぇぇ!!でいぶのぎれいだおぐじがぁぁぁぁぁぁぁ!!だいじだおリボンがぁぁぁぁぁ!!」 毟る、毟る、悲鳴なんか関係ない。 しばらくして多少髪は残っているがほとんど全部抜けた。 「そうだな、何もなくなって寂しいだろ?頭に新しい飾りを付けてやろう。とってもかわいいぞ?」 「ゆゆ?がわいいの?ならざっざどづげでじんでね!」 口の減らない奴だ。まあいい約束通りとってもかわいいものを付けてやる。 「ただし、念のために・・・」 オレはれいむの頭を掴んで持ち上げる。 「ゆ?おじょらをとんでるみだーい♪」 こんな状況でもそれ言うんだな。 オレは呆れながらライターを取り出し下から近づけ火をつける。 「!!?びゃぁぁぁぁぁぁぁ!あじゅいぃぃぃ!でいぶのあんよがぁぁぁぁぁぁ!」 いきなりの高温に驚いたのも束の間、底面部を満遍なく焼かれていく。 これで気絶したしもう動くことはできない。オレは親れいむを地面に落して子ゆっくり達を捕まえてくる。 これだけ親が騒いでも起きないとはなかなかゆっくりしている、といっても気絶しているだけなのだが。 オレはソーイングセットを取り出すと子れいむのあんよに針を刺し糸を通した。 「・・・!?いだいぃぃぃぃぃ!!」 さすがに起きた。 しかしオレは気にせず仕事を続ける。 次は子まりさだ。 「ゆぎ!びゃぁぁぁぁぁぁ!なにぃごれいじゃいよぉぉぉぉ!!」 こっちも起きたが気にせず仕事を続ける。 さて、終わった。 オレはカバンの方へ行きカバンからコンパクトミラーを取り出す。 それから親れいむのところまで戻り親れいむを起こす。 「おい、起きろ!飾り付け終わったぞ!」 「ゆ、ゆゆーん?・・・ゆっくりおきたよ・・・」 「ほら見てみろ、かわいい飾りがとっても似合ってるぞ?」 オレはれいむに鏡を近づける。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!どぼじででいぶのあだまにおちびぢゃんだぢがぐっづいでるのぉぉぉぉぉ!!?」 「おかーさん!いだいよぉぉぉ!これじゃゆっくりできないよぉぉぉ!」 「みゃみゃー!あんよがうごきゃないよぉぉぉ!もっとゆっきゅりしちゃいよぉぉぉ!」 親れいむの頭頂部の両脇に子ゆっくりが縫い付けられていた。 「どうだ?言ったとおりかわいいだろ?良く似合ってるぞ、そのお団子。いや饅頭だったか?」 「なんでごn」 「うるさいくなる前にとんでけぇぇぇぇぇぇ!」 テンプレが帰ってくる前に親ゆっくり達を遠くに向かって全力で放り投げる。 飛んでいくその一瞬に悲鳴とともに、 「おしょらをとんでゆみたーい」 と聞こえたがまあ放っておこう。 もうこれでいいだろう。 早く帰ってれいむを手当してやろう。 オレはカバンと箱を手に取ると急いで山を下った。 傷はやはり浅く、ご飯を食べて終わるともう治っていた。 れいむは山に行ったことも家族のことも覚えていなかった。 オレとしてもれいむにしても都合がよかったのでそのままにした。 それから数日が経った。 「れいむ、今日でお前が来てから一か月だぞ。」 「ゆ~♪」 「ほら、お祝いのりんごの皮だ。好きだろ?」 「ゆゆ!?これすき~!」 「そうだろそうだろ。お前はそれなら喜んでくれると思ったんだよ。いいから食え食え。」 「む~しゃ、む~しゃ、!・・・・・ヘブンじょうたい!!」 「ははは。よかったな。」 これからもこうやって幸せに暮らしていこうと強く思った。 ******************************************************************************** まずは読んでいただいき本当にありがとうございました。 今回2作目となりました。 まだまだ至らない点がありもうしわけありません。 元祖ゆっくりの設定はそれなりと思っていますが、肝心の本文が全然でした・・・ 読みにくく長いものになったことをお詫びいたします。 それから前回の時感想ありがとうございました。 さて、今回は避難所で質問してて思ったことを書きました。 僕が初めてゆっくりを知った時は今の様に流暢に話していなかったんです。 1年位前でしょうかね・ それで今思うとその時のゆっくりの方が好きかもと思って書いた次第です。 もちろんいまのゆっくりも好きですけど。 長くなりましたが今回は読んでいただき本当にありがとうございました。 著者 ライトM制裁派お兄さん
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嘘つきゆっくり 13KB ※独自解釈全開です。 ※ぺにまむ表現があります。 ※虐待成分かなり薄目。 ※初ゆ虐です。お目汚し失礼。 おいおい、もう終わりか? あんよも焼いていないし、餡子だって漏れていないじゃないか。 むしろ、これからが本番だぞ? 人が丹精込めて育てた野菜を食い散らかして、この程度で済む訳無いだろうに。 ……なに? 『お野菜は勝手に生えてくるでしょう』? 馬鹿かお前? だったらどうして山や野原に生えないと思ってるんだ。 ……『人間さんがお野菜が勝手に生えるゆっくりプレイスを独り占めしてるから』? ……なあ、れいむ。 その大嘘、誰から聞いたんだ? ……『嘘じゃない、お母さんがそう言っていた』? ああ、解った。 お前のお母さんも騙されていたんだよ。 ……そうだな、ちょっとだけ教えてやろう。 『嘘つきゆっくり』 昔々、お前のお母さんのお母さんの、そのまたお母さんが生まれるよりもずっと前の事だ。 その頃はまだ人間とゆっくりは仲が良かったんだ。 ゆっくりは人間をゆっくりさせてあげる事でお野菜やあまあまを貰い、 人間はゆっくりに食べ物をあげる代わりにゆっくりさせて貰う。 そうやってお互い仲良くやっていたんだ。 だけどある時、一匹のゆっくりがこんなことを言い始めた。 『人間はお野菜やあまあまが勝手に生えるゆっくりプレイスを独り占めしている』 最初の内は誰も相手にしなかったよ。 みんな知っていたんだろうな。 お野菜は人間が育てている物で、人間がそれを材料にして作ったのがあまあまだって事をさ。 そしてそれが人間がゆっくりするために必要な物だって事もな。 ところがそのゆっくりは同じ事を毎日繰り返し主張した。 やがてそのゆっくりの言う事を信じるゆっくりも現れた。 そうしてゆっくり達は人間の畑を襲い出したんだ。 びっくりしたのは人間の方だ。 今まで友達だと思ってたゆっくりが、いきなり訳の解らない事言いながら畑に押し寄せてくるんだからな。 でもその時はまだ人間も許してくれたのさ。 軽いお仕置きが精々で、大体は叱って終わり。 それが悪かったんだろうな。 そこで潰しておけばその後の悲劇も防げただろうに。 お仕置きされたゆっくり達は群れに逃げ込むなりこう言い出したんだ。 『自分達が見つけたゆっくりプレイスを、人間に横取りされた』、 『自分たちは何もしていなかったのに、いきなり人間に虐められた』ってな。 何匹か死んでいたのも話に真実味を付けてしまったから、その話を信じたゆっくりは多かったらしい。 実際は叱られて悪事を自覚したゆっくりが謝ろうとした際に、『裏切り者は死ね!』って自分達で殺したようだがな。 その話を信じた群れのゆっくり達は激怒したのさ。 『ゆっくりできない人間を懲らしめる!』って周囲の群れを全部集めて、人間に復讐しようとしたんだ。 もちろんそんな大嘘に騙されなかった賢いゆっくりも居たよ。 でも、復讐に燃える群れを止められる程居た訳じゃ無かったし、 何より止めようとしたゆっくりは、軒並み人間のスパイだと断じられて処刑された。 結局賢いゆっくり達は群れを離れ、人間も立ち入らない山奥へ逃げていったそうだ。 そして残ったゆっくり達は一斉に人間を襲い始めたんだ。 今度は人間も黙ってられなかった。 畑荒らしどころか、人間も無差別に襲って来たんだからな。 ゆっくりの攻撃なんて人間にとって大した事じゃないが、行く先々で襲われたんじゃ仕事になりゃしない。 仕事ができなければ人間はお金が貰えない。 お金が無ければ人間はゆっくりできない。 仕方なく人間は襲ってくるゆっくり達を捕まえて事情を聞く事にした。 まだ仲直りできると思ってたんだろうな。 結論から言えば仲直りはできなかった。 むしろ悪化しちまった。 捕まえたゆっくりは同じ事を言い続けた。 「ゆっくりプレイスを独り占めする悪い人間さんは死ね!」ってな。 そりゃそうだ。 ゆっくりは人間がゆっくりプレイスを独り占めするためにゆっくりを殺した、と思い込んでいたんだから。 だが、それを聞いた人間は激怒した。 人間はゆっくりが畑荒らしを自己正当化するために嘘をついている、と思ってしまったんだ。 そうして人間は、自分勝手なゆっくりが大嫌いになって。 ゆっくりは人間をゆっくりさせなくなった。 もうお前にも解っただろう? 人間はゆっくりよりも強い。 だから人間に歯向かったゆっくりは大概死ぬ。 最初の内こそ「歯向かって来たゆっくりだけを殺す」って思っていた人間も、 余りにもゆっくりが悪さを繰り返すもんだから、片っ端から潰すようになった。 やがて人間の中からゆっくりを虐める事を楽しむ奴が現れた。 いわゆる虐待鬼意山、という奴だな。 ……俺は違うぞ? 俺はただ、悪いゆっくりが大嫌いなだけだ。 仲違いしてからもう何千、何万のゆっくりが死んだか知らないが、 たった一匹のゆっくりが吐いた大嘘が、今でも沢山のゆっくりを騙して、そして死なせている。 お前も、お前のお母さんも、そのゆっくりの被害者なんだよ。 そして多分、人間も、な。 ……どうした?なんで泣いている? ……『嘘つきゆっくりはゆっくり死ね』? まあそう言うな。 そのゆっくりはとっくに死んでるよ。 ……『どんなゆっくりだったの?』って言われてもな…… 解らないんだ。 れいむだったかも知れないし、まりさかも知れない。 もしかしたらありすかも知れないな。 人間を襲ったゆっくりの中に居る事は確かなんだが、どのゆっくりだったかは伝わっていない。 おそらく山に逃げた賢いゆっくり達は知ってるかもしれないが、 奴らは人間はおろかゆっくりの前にも姿を見せないからな。 おまけにこの事を覚えてる人間もいなくなってきたから、余計に解らなくなっちまった。 ……『どうして人間さんは覚えていないの?』だって? さっきも言ったが人間がゆっくりを大嫌いになったからさ。 嫌いな奴の事なんて覚えていたくないだろう?そう言う事だ。 オレンジジュースが効いて来たみたいだな、もう大丈夫だ。 ……ああ、ちょっとまて。 これ、お前が駄目にした野菜だ。 こうなったら人間にとって価値はないから、お前にやる。 ……大丈夫じゃねえよ。お陰で俺がゆっくりできなくなっちまった。また一から作り直しだ。 ……謝るなよ。 それよりさっきの話、ちゃんと群れのゆっくり達に教えてやれよ? 人間にもまだゆっくりと仲良くしたい奴が居るからな。 ひょっとしたら仲直りできるかもしれないぞ。 そのためにはさっきの大嘘に騙されたゆっくり達の目を覚ましてやらないと駄目だ。 ……ああ、頼むぞ。お兄さんとの約束だ。 だからその土下座を止めろ。っていうか頭だけでよくそんな器用な真似できるな…… ほら、もう行け。暗くなるとれみりゃが出るからな。 ……おう、『ゆっくりしていってね!』もう来るなよ! ……ふう。 口から出任せとはいえ、よくもあんな法螺話がスラスラ出て来たもんだ。 まあこれで奴らが畑に来なくなれば良し。 来るようならまた同じ話をしてやりゃ、いつかは来なくなるかもな。 畑の被害も胡瓜数本で済んだから殺す程じゃなかったし、 あいつ物わかり良さそうだったから、案外うまく行くかも知れん。 ……さて、まずは畑の周りにゆっくり避けの罠を置くか。 三軒隣の御仁井さんに頼むとして、予算は…… ゆっくりれいむは必死に森の中を跳ねていた。 口に銜えた胡瓜の束を落とさないように注意しながら、今の彼女が出せる最大限の速さで群れに急ぐ。 それ程に先刻の話は衝撃的過ぎた。 人間さんがゆっくりを虐める理由が、まさか昔のゆっくり一人の大嘘のせいだったとは! (はやくみんなにおしえてあげないと!みんなでゆっくりできるかもしれないよ!) あの人間さんは『人間にもゆっくりと仲良くしたい人がいる』と言っていた。 それに悪いゆっくりが大嫌い、と言っていたにも拘らず、畑を荒らしてゆっくりさせなかったれいむを許してくれた。 それもこんなお土産付きで! ならば、あのお話のように人間さんをゆっくりさせてあげれば、またお野菜が貰えるようになるだろう。 その為にも、一刻も早くこのお話を群れの皆に伝えねば! (まっててねみんな!ゆっくりしないですぐかえるよ!) 使命感に燃え、れいむは森を走破していった。 「むきゅ!れいむはそのにんげんさんにだまされたのよ!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおお!!!!!」 山の裾野に広がる森の中心、ぽっかり開いた場所にある小高い丘。 れいむが属する群れが注目する中、長であるぱちゅりーはれいむの話を聞くなり嘘と断定した。 「おにーさんがおしえてくれたんだよ!おやさいはかってにはえないんだよ! にんげんさんがゆっくりするためにおさやいがひつようなんだよ! にんげんさんがれいむたちをゆっくりさせてくれないのは、おおむかしのうそつきゆっくりのせいなんだよ! だからゆっくりはんせいしてもういちどにんげんさんをゆっくりさせてあげれば、おやさいもわけてもらえるんだよ!」 必死に訴えるれいむに冷ややかな一瞥をくれ、ぱちゅりーは言い聞かせるように語り始めた。 「むきゅ!そんなおはなし、ぱちぇはいちどもきいたことないわ。 ぱちぇはぱちぇのおかあさんのおかあさんのころからのことなら、なんでもしってるわ。 そのぱちぇがしらないのよ。 だからそのおはなしはまっかなうそなのよ!」 実際に嘘なのだが、その判断基準が自分の知識に無いから、という時点でこのぱちゅりーの程度が知れる。 元々ぱちゅりーの祖母がここに群れを構えた理由は、食料が豊富な場所だった為である。 だから今まで餌が尽きる事は無かった。ぱちゅりーの代になるまで、群れは平穏無事に過ごせていた。 それはぱちゅりーの祖母、先々代の長の非凡な才能の証だったのだが、それが災いした。 今代の長であるこのぱちゅりーは、ぱちゅりー種としては驚くほど無能だった。 先代の長の一粒種だった為、母と群れの皆からかなり甘やかして育てられた結果である。 思慮に欠け、肝心な知識も穴だらけで、唯一保身の為の悪知恵だけはよく回る。 正直長としては全く役立たずなのだが、偉大な先々代の直系という七光りが分不相応な地位を授けてしまった。 この群れは以前ほどのモラルを持たない。 先代まで守られていたすっきりー制限も忘れ去られ、群れのゆっくり口は増える一方。 れいむが人里で畑荒らしをするはめになったのも、群れが付近の草や虫を捕り尽くしたからだ。 本来捕り尽くす前に止めるべき所を放置した結果である。 「それはおさのおかあさんのおかあさんのおかあさんがうまれるより、もっとまえのことだからだよ! それにおにーさんはおやさいくれたよ!にんげんさんもれいむたちとなかよくしたいっていってたよ!」 「そんなむかしのおはなしをにんげんさんがしってるはずないわ。 だいたいどんなゆっくりがうそをついたかすらわからないようじゃ、しょうめいできないじゃない」 まさに暖簾に腕押し、糠に釘。 甘やかされて育ったぱちゅりーは、呆れるほどにプライドが高い。 自分が知らない事は無い、と全然根拠の無い自信に溢れるぱちゅりーにとって、 己の知識に存在しない話なぞ決して受け入れる筈がない。 自分の非を認めないれいむに、ぱちゅりーは次第に苛つきを募らせていった。 れいむにとって、自分をゆっくりできなくさせた悪いれいむを許してくれた人間さんが絶対である。 最初こそ酷く痛めつけられたものの、あのお話を聞いていかに自分がゆっくりできなかったかを知り、納得している と、言うよりあの程度で許してくれた時点で『とっても優しい人間さん』であると思っている。 なにより『悪いゆっくり』だったれいむに、自分のゆっくりを犠牲にしてまでお野菜を分けてくれた事が決定的だった。 そんな『おにーさん』を侮辱されて黙っていられる程、れいむは薄情ではない。 自分の話を聞き入れもせず否定するぱちゅりーの態度に、れいむの忍耐は徐々にすり切れていく。 そして、れいむは遂にその言葉を言ってしまった。 「どうしておにーさんのいうことしんじてくれないの!?」 「ほんとはものしりだなんて、うそなんでしょ!?」 「この、うそつき!」 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」 『おにーさん』の制裁はとても痛かった。 でも、今の痛みに比べればどれ程優しかったのか。 動けないようにあんよを食いちぎられ、自慢の素敵なおりぼんをビリビリに破かれ、群れの皆にボコボコにされ、お目目を片方潰されて。 全身を鋭い枝で切り裂かれ、にんっしんっ出来ないよう抉られたまむまむで群れの皆に代わる代わるすっきりー!させられる。 じくじく痛む体にのしかかり、盛んにすーり!すーり!してくるまりさと、 激痛しか伝えてこないまむまむにぺにぺにを突き立ててくるありす。 ふぁーすとちゅっちゅっすら未経験のれいむにとって、それは何よりもおぞましい行為だった。 だが幾ら泣き叫んでも、誰も止めようとはしない。 むしろ「んほおおおおおおお!つんでれなのねええええ!かわいいわあああああ!」だの 「ゆっへっへ!いやがっててもまりさのてくにめろめろなんだぜ!わかるんだぜ!」などと盛り上がる始末。 そして身動きの取れないれいむの目の前で、『おにーさん』から貰った胡瓜が全て食い散らかされていた。 「うそつきのれいむにはもったいないからたべてあげるね!」 「うめ!めっちゃうめこれ!」 「や゛べて゛え゛え゛え゛え゛え゛!ぞれ゛ばお゛に゛い゛ざ゛ん゛がでい゛ぶに゛ぐれ゛だの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 痛みからなのか、それとも『おにーさん』の信頼を裏切ってしまった事が悔しいのか。 潰された左目から餡子の涙を、霞む右目から滝のような涙を流すれいむを、尊大にふんぞり返ったぱちゅりーが睨みつける。 「むきゅ!ぱちぇにうそをついたげすはゆっくりしね!」 その台詞に周囲のゆっくり達が次々と追従する。 「げすのくせにおさをだまそうとするからこうなるんだぜ!」 「おやさいがにんげんさんのものだなんて、とんだうそつきのいなかものだわ!」 「ゆっくりできないれいむはくるしんでしぬといいんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「おきゃーしゃん、りぇいみゅおにぇーちゃんはどうしちぇいじみぇらりぇてりゅの?」 「あのれいむはうそつきだからだよ!おちびちゃんはあんなげすになっちゃだめだよ!」 「「「「「「ゆっきゅりわきゃったよ!!!」」」」」」 そんな群れの様子ををぼやけた視界で捉えながら、れいむは思う。 れいむを取り囲む群れの皆が、全然ゆっくりしていない。 人里へ向かうれいむを心配そうに見送ってくれた幼馴染みのまりさが、 色鮮やかなれいむのおりぼんを「とってもとかいはね!」と褒めてくれたありすが、 れいむに上手な狩りの方法を教えてくれた心優しいちぇんが、 かつて凶暴な蛇かられいむを助けてくれた勇敢なみょんが、 いつもれいむのお歌でゆっくりしてくれた赤ちゃん達とその親達が、 全てのゆっくりが醜く歪んだ表情を浮かべ、れいむが苦痛にのたうち回る様を嘲笑う。 その口から出てくるのは聞くに堪えない罵詈雑言。 群れの幸せを願ったれいむを完全否定する、ゆっくりできない仲間達。 もしかしたら、あのお話に出て来たゆっくり達もこんな感じだったのではないか? (おにーさんのいったとおりだったよ。あのうそにだまされたゆっくりはゆっくりできないんだね。 ……ごめんね、おにーさん。れいむ、やくそく、やぶっちゃったよ。) 間断なく責め立てているはずの痛みさえ、今やれいむには知覚出来ない。 薄れ行く脳裏に浮かぶのは、悲しそうにれいむを見つめる『おにーさん』の姿。 その涙はれいむの現状を哀れんだものか、それとも約束を守れなかったれいむを恨んでのものだろうか。 (………………ご……めん……………な……………さ………い………………………おに………………さ……………………ん……………) 押し寄せる絶望と無念の中で、れいむの短いゆん生は幕を閉じた。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る げすなぱちゅりーはさっさとしんでね!あの世でれいむに土下座して謝れ!! -- 2017-07-03 21 14 33 ゆっくりできないげすなパチュリーは、とっととしんでね!今すぐでいいよ! -- 2016-01-23 10 11 09 ニヤッ 計画通りッ! -- 2013-07-23 04 47 47 ↓これシリーズものだぞ? 「一言あき」で検索してみ? -- 2012-10-26 23 27 52 この後お兄さんは陸軍士官学校を卒業して5万人の戦争鬼意山に火炎放射器で消毒されましたとさ 続く? -- 2012-10-26 21 31 35 この話のれいむ&おにーさんいがいきちがいだな -- 2012-08-07 09 03 03 とくに妖夢とパチュリー頭おかしいなていうか霊夢以外狂ってる(この話だけでは・・・・・・ね -- 2012-07-08 14 33 37 お兄さん、死んだゆっくりの敵をとってね・・・俺から制裁しに行こうか -- 2012-06-20 22 52 30 餡子脳より、う○こ脳だな。 -- 2012-03-14 22 06 34 れいむううううううう -- 2012-02-20 11 11 31 このぱちぇはだめだ。 餡子が腐ってやがる -- 2012-02-19 19 38 08 パチュリーの居る群れの場所を燃やしていいですか -- 2012-01-14 21 44 42 みょんのセリフおかしいぞwwwww -- 2011-08-23 14 47 56 ぢぢぢぢぢぢん゛ん゛ん゛ん゛ぼぼぼぼぼぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!! -- 2011-08-09 04 46 53 頼む、お兄さん、このゆっくりの無念を晴らしてくれ!! -- 2011-02-26 03 23 15 パチュリーは好きだけどこのぱちゅは死んでもいいと思う -- 2011-02-17 09 30 40 このパチェマジで潰したいな。 お兄さん上手い事話作るなー感心したw -- 2010-10-03 16 22 59 す、すっきりー!! 優良なまりさやれいむの虐待は本当にゆっくりできるね! -- 2010-09-07 06 25 52 潰してぇ… -- 2010-08-21 15 24 56 お兄さんによる制裁パートが読みたい。 森の賢者(笑)を破滅させて下さい。 -- 2010-06-21 12 35 33
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ゆっくり人面瘡1/2 諸注意 ※初投稿 ※幻想郷在住のおにいさんが主人公です。 ※原作キャラが登場しています。 ※モブにオリキャラが登場します。 ※おにいさんと原作キャラが微妙に絡みます。 ※虐待成分を含んでいますが、話の長さに比べて少ないです。 ※パロディネタを多大に含んでいます。 ※この話は他の作者さん達の作品の影響も多大に受けています。 ※1と2?に分かれています。 ■■■序章■■■ 幻想郷のとある山間に、狩猟採集を生業としたおにいさんがいました。 危険な妖怪も出没する山間での危険な仕事ですが、能力を持たない人間達に山の恵みを提供するための大切な仕事です。 山菜やきのこなどの食材や鹿や猪などの獣、時に檜皮などの木材も調達するおにいさんは、山のなんでも屋であり、 その仕事に誇りを持って仕事をしていました。 季節は年の瀬。 既に山の中腹まで雪が積もっており、年が明ける頃には里にも雪が積もりそうです。 その日は木々が茂った森の中で、おにいさんは珍しいキノコを探していました。 仕事柄、時に依頼があれば特定の材料を仕入れに行くことがあります。 この冬の寒い霜のある土の中に生える特殊なキノコだとのこと。 依頼主からそのキノコの詳しい生態を聞いていたので、アタリをつけて目指します。 自他共に認める山のなんでも屋ですから、地質状態の把握もなんのそのです。 目指すキノコは三番目のアタリをつけた場所に生えていました。 あとは採集すればこの日の仕事は終わりなのですが、ここに先客がいました。 「ゆゆっ!ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよっ。ゆっくりできないにんげんはかえれだぜ!」 そうです。ゆっくりです。 サッカーボール大の成体ゆっくりまりさの群です。 この不思議な生物は冬眠すると考えられていますが、冬でも暖かい時間帯には起きだします。 ちょうど草木の間に暖かい日差しが差し込んでおり、ひなたぼっこをしていたのでしょう。 5匹の小さな群れが、目的のキノコの前に陣取っていました。 確かに枯れ草がまるで布団のように暖かい空気を蓄え、ゆっくりした場所です。 目的のキノコを目の前で捕食されてはかないません。迅速かつ丁寧に採集する必要があります。 もちろん野生のゆっくりの捕獲を依頼されれば捕獲しますが、現在その様な依頼をおにいさんは受けていません。 力の差を教えてやりたいのもやまやまですが、相手の近くに依頼物がある以上下手につぶせません。 「やぁ、ゆっくりたち。ゆっくりしていってね!」 まず愛想良く挨拶します。 「っ! ゆっくりしていってね!!」 この生物の条件反射を利用し間を取り、懐から携帯していたチョコレートをとり出します。 「おかしをあげるよ。あまいぞー。ゆっくり食べてね!」 「「ほほおおおおっおっ」」 銀紙を剥がして数かけら足下に置くと、咆哮な甘い匂いにつられて我先にと飛びついてきました。 「「むーしゃむーしゃ♪しあわせー♪」」 と感涙しているゆっくりたちを尻目におにいさんは目的のキノコを採集します。 木の幹の根元に舞茸の如く大きな房をつくっていました。 うれしいことにまだ捕食されていない様です。 依頼者からは、完全な状態で採取してほしいいんだぜ。とも念を押されていたので、 そのまま引っこ抜かずに木の皮ごと削り出す事にしました。ナタを使って削りだしていきます。 しかしなかなかきつい体勢です。 一旦立ち上がって、たすきをかけ。ひと呼吸付きます。 そのとき 「おにいさん!もっとゆっくりおかしをちょうだいね。 ゆゆっ! まりさたちの“たからもの”になにしてるんだぜっ!!」 「“たからもの”だと?このキノコがおまえらのたからもの?」 だから補食されていないのか。 「たからものにさわらないでねっ!」 「まりさのたからものになにするのぉ!?」 「すまんがこの“たからもの”とやらは俺が頂いていく。チョコをあげたんだ。ゆっくり理解してね」 「ゆっくりわからないよおぉぉぉ!」 一部のゆっくりはガラクタなどの一部のモノに対して“たからもの宣言”をし、異常な執着を示します。 このまりさの群は、集団でこのキノコを“たからもの”にしていたようです。 まさしくその“たからもの”を奪おうとしているおにいさんに歯を剥き出しにして体当たりを仕掛けてきます。 「ゆっくりできないにんげんはしんでねぇえっじぃぶっっ!」 しかし野生といえどゆっくりが人間にかなうはずありません。 おにいさんは片足で蹴り飛ばします。 もちろん今は依頼品がおにいさんの背中です。餡子や土で汚さないように慎重に。 商売道具のナタでつまらんモノを切りたくなかったのでここでは使いません。 「たからものにさわるなぁああっえぐぜっっぶっ!」 二匹を軽く潰しても、残り3匹が一斉に飛びかかってきました。 「「たからものぉぉおおうああああっっ!!!」」 三匹連続攻撃への対処も抜かりありません。 「ゆぼぉおっ?」 一匹目を踏みつけます。踏み台にはせずゆっくりと押しつぶします。 「あびゅばっ!」「うごぇすっ?」 二匹目は右手の手刀で地面に叩き付けつぶし、三匹目は左手でその口の中に正拳をぶち込んでやります。 そいつはラスト一匹です。派手にキメたいですね。 ゆっくりの体内で手の平を開き、勢いにまかせ背中の皮をぶち抜きます。 「ヒイィイイトゥォエンドォッ!」 虐待を好むおにいさんではありませんが、やる時はやる、キメる時はキメる性格の様です。 その時、 砂糖菓子でできているまりさの歯が、おにいさんの腕に傷をつけました。 シャイニンgではなくて、パンチの威力が加わったおかげで一矢報いたのでした。 しかし傷はたいしたことはありません。かすり傷です。 おにいさんはその時点で、とくに気に留めませんでした。 この傷が物語の始まりなのですが、ともあれ、 大した損傷もなく無事に目的の依頼品を手に入れるとおにいさんは帰路につきました。 ■■■発症■■■ 翌日 おにいさんは左腕に違和感を感じて目覚めました。 しつこいかゆみがするのです。 袖をめくると昨日ゆっくりを退治した時に付いた傷のあたりがかぶれています。 「漆にあたった覚えはないし。どうしたものか?」 はてな?と思いながらも、馬油を塗って包帯を巻き、その日も毎日と同じように、山に仕事に向い、 一日が過ぎ、その日の終わりにはその傷のこともすっかり忘れていました。 さらに翌日 うーうーうーと、うなるような音でおにいさんは目が覚めます。 左腕に何かが動く感覚があります。 しかも自分の腕からその音が聞こえてくるではありませんか! 布団から跳ね起きて袖をまくります。 包帯のしたでうねうねと何かがうごいています。 そのうごきに合わせて「うあーー」「ゆーー」とくぐもった声を出しているのです。 おにいさんは恐る恐る包帯を外します。 腕になにかがついています。 「ぷはー♪」 呼吸しています。 「ゆー♪」 しゃべりました。 わけのわからないもの。 おにいさんはおどろきのあまり声が出ませんでした。 なにをしていいのかわかりませんでした。 そこには前日まではただのかぶれだったものが、あの憎たらしいゆっくりの顔になっていたのです。 大きさは、小ぶりのあんまんを潰した位でしょうか。 目玉があり、口もあり、金髪の髪、とんがり帽子の様なものまでくっついています。顔だけですがどうみてもまりさ種です。ほんとうにあry 初めてルナティックをプレイした初心者の様に惚けていると、そのゆっくりの目が動きおにいさんと目が合います。 「ゆっくちしちぇってね♪」 「っっっっっっっっっっっっっ!!?」 緊張の糸が切れ、訳がわからなくブンブンと腕を降りながらただ声にならない叫びをあげました。 普段危険な生物、熊や猪、人をおそう妖怪に突然出くわしても、驚きはしても冷静な行動がとれるおにいさんです。 山を生業にする者のサガとでも言いましょうか。 そのサガが億病にも声を出す事はありませんでした。 しかし、山で熊に出くわしても、それは熊に出会うかもしれないという覚悟を常に持っているから。 この時ばかりはおにいさんに、覚悟が足りませんでした。 「ゆーぅぅぅ。めがまわりゅよぉぉ?」 なんなんだ?いったいなんなんだ!? 自暴自棄になりそうで、そのわけのわからないものが視線のなかに入らぬ様、布団に腕をつっこみます。 「うー?うあいお?ゆーゆーううう」 声がこもり、その異様な光景から目をそらす事によってすこし落ち着いてきたようです。 あのとき付いた傷が原因か?し、しかしゆっくりが、人体に寄生するなんて!?わけがわからないっ!! とにかくこの不思議生物がなぜ寄生しているのかは別として、とにかく取り除かなければならない!剥がさなくてはっ!! 体に蜂や蛭が取り付いてきた時のように、とにかくそれを払う事を考えます。 おにいさんは素数を数えて、自身の心臓の鼓動が落ち着くのを待ちました。 心を獲物を仕留める狩人にするのです。 息をゆっくり吸い。 ゆっくりと吐く。 そう、ゆっくりだ。こいつらがやっているようにゆっくりでいい。 521… 523… 537は…ちがう…541…! そのあいだも「うー?にゃんにゃのー?」という声は聞こえてきます。 しかし、百番目の素数まで数え終えたおにいさんに死角はありません。 布団から腕を出し、改めてこの奇妙なゆっくりと向き合います。 「ゆっくっちしちぇってね♪」 「おまえはゆっくりまりさか?」 そう言いながら自分の腕を改めて観察します。 昨日かぶれていた手首から肘にかけて、皮膚がカピカピにひび割れている。 しかし、その中心部、前腕筋の膨らみの部分にあんまん大のゆっくりの顔がへばりついている! ゆっくりの顔の周りだけは潤いがあり、通常のゆっくりたちに近い。 「ゆー♪ おにいさんはゆっくちできるひちょ? おにゃかがへったよ。ゆっくちえさをちょーらいね♪」 「質問に質問でかえすなぁ!」 温厚なお兄さんでもこの精神状態では流石に苛つきます。 鼻の辺りをつねってやりました。 端から見ると自分の腕をつねっているように見えます。 「ゆびぃいいっ!いだいいだい!ゆっぢりはなしてねええ!」 つまんだ部分がビロンと伸びます。 剥がそうにも、かさぶたのようにペリペリ剥がれるとはいかないようです。 しかし、それと同時に自分の感覚に気づきます。 「自分の腕が痛い……だと……!?」 どうやら作り物ではなく本当におにいさんの体の一部となっている様です。 試しに囲炉裏から、火箸を取り上げ軽くあててみました。 「うぎゃあああああああ、あづびいいいい。やべでえええええっ!」 まりさのおでこにあてられた部分が赤く腫れます。おにいさんの腕がヒリヒリします。 今度は外に出て行きました。 外に貯めてある水瓶に腕を突っ込み、たわしでごしごし磨いています。 「やべ、で、うぼぁ、うだ、うぁああば、ば、ばば、ばば」 まりさの声がやかましく響いた後、おにいさんのため息が聞こえてきました。 どうやらダメだったようです。 「はぁー いったいどうなっちまったんだ?これは医者にみせるしかないか…ああ、朝から騒いで喉がかわく」 仕事熱心なおにいさんですが、この日は臨時休業し、朝食後永遠亭のあの女医のところへ向かうことにしました。 ■■幕間01■■ 普段、朝起きたら顔を洗って目を覚まし、軽い運動をしてから朝食をとる、というのがおにいさんの日課です。 しかしこの日は、驚きによって顔を洗う前に目が覚め、すでに一汗流していました。 朝食は腹に適当に流し込むのですが、一人暮らしなのにこの日は賑やかです。 「ゆっくり朝ご飯を食べるね!」 おにいさんの独り言は虚しく響くだけでした。 「ゆー、まりちゃにもえさをちょーらいねぇぇ!」 「・・・・・・」 「むーしゃむーしゃしたいぃぃぃ!」 「・・・・・・」 おにいさんはとにかく医者に見せるまではシカトすることに決めた様です。 質素なおかずの食事ですが、その日一日の力をつけるためおにいさんはおむすび3個を平らげます。 「ふぅー食った食った」 「しあわちぇー♪」 「っ!」 見るとゆっくりはいかにも満腹満腹といった表情でにやついています。 しかしすぐに 「すーや♪すーや♪」 と気持ち良さそうに寝息を立てていました。 ムカつきます。 おにいさんは、このゆっくりにエサを与えていません。 しかしこのゆっくりの表情からおにいさんが食べた栄養もこのゆっくりに行き届いてしまう様です。 立ちくらみまでしてきました。 せっかく食べた食後の満足感も抜け落ちてしまいましたが、着替えを整え外出していきます。 永遠亭へ行く途中、いつもその日の収穫を卸している問屋にしばらく休むという事を伝えにいきました。 おにいさんの戦利品を金に替えてくれるお得意様です、おろそかにはできません。 もちろん腕のゆっくりを見せ物にする様な自虐趣味はないので、包帯で隠しています。 「・・・という訳で、ちょっと左腕を怪我しちゃいましてね、今日の卸しは休みになります」 「クリスマスも近くて樅の木やら雑貨の仕入れを頼みたかったんだが、 妖怪に襲われたならしかたないね。まぁ春までにゆっくり直せばいいさ」 「ゆっくり♪」 「ゆっくり?」 しかしゆっくりの声はもれるようです。 「ゆっくりと我が身につく悪魔めぇ、静まれ!ここで目覚めるなっ!潰されたいのかっ!!」 「中二病も併発してるようだねぇ。ガムやるよ。養生しなさい。」 いらん赤っ恥をかきつつ、改めて永遠亭に向かいます。 ■■■永遠亭■■■ 太陽が空の三分の二ほどに登った頃、 おにいさんは月の頭脳こと八意永琳女医の診察を受けているようです。 既にレントゲンや血液検査等一通りの検査をうけ、今は診察結果を待ちつつ永琳が診断しています。 「うん、実に興味深いわね」 「手術でもなんでもいいんでとってくれませんか」 「まぁ、検査結果がでるまでちょっと観察でもしてみましょう」 今このゆっくりは包帯から解放されて診察室がもの珍しいのか「ゆ?ゆ?」ときょろきょろ見回しています。 永琳がはなしかけると 「ゆっくりしていってね♪」 と通常種のゆっくりと同等の反応をする。 「エサは与えたかしら?」 「いえ、俺が食ったらそれで満足するみたいです」 「寄生している訳ね」 診察台の引き出しからビスケットを取り出すと、ゆっくりにみせびらかします。 「ゆゆ♪おねえさん。そのおかしをちょーだいね♪」 ビスケットのひとかけらを口に放り込みます。 「むーしゃむーしゃ♪しあわせー♪」 「食べてるわねぇ。消化はどうしてるのかしら?」 「あげた後に聞かないで下さい。今のとこ、うんうんやらしーしーやらはしてませんが。」 「エネルギー変換や生殖方法等興味はつきないわねぇ」 「師匠〜検査結果でました〜」 「はい、ありがと。」 「ふむふむ〜あらっ?」 「やばいんですか?」 「血糖値が異常に高いわよ。あなた糖尿病?」 「一応健康な青年という設定なんですが。」 「問診では起きてからおにぎり三個となっているけど、本当に何も食べてない?バケツ一杯の砂糖水とか」 「飲んでませんよ。グラップラーじゃないんですから」 「だとしたら、異常ね。原因は…?」 ちらっと目線を問題の物へむけます。 永琳の助手でもある鈴仙が投影版にレントゲンを貼付け終えたのを見て 「やっぱり完全に結合してるわねぇ。分かりにくいけどここを見て。全体が腕なのは分かるわね。」 永琳はレントゲンに移った腕の骨と皮膚との境界辺りをペンで指し示します。 「肘から手首に欠けて、薄く道が出来ているでしょう?これは血管なのね。 通常なら真っすぐ伸びているんだけど、このまんじゅうの部分で一度途切れてまた戻っている。 そうやってこのゆっくりはあなたから栄養供給をうけて、おそらく餡子に変換している。この白い部分が餡子ね。 そして排出されるうんうんとよばれている餡子は外部に排出せずに糖分に分解されてまた戻っている。 血糖値の異常の原因はこれね。映ってないけど、感覚の共有からして他の神経系などもつながってると思うわ。 まさしく寄生しているのね。半永久的なエネルギーの供給と変換ができる。 まんじゅうにしてみればこれほどゆっくりした所もないでしょう。」 「ここはまりさのゆっくりプレイスだよ♪ゆっくりしていってね♪」 ゆっくりという言葉に反応したのか、おうち宣言まで発しました。 「っ!!そこはっ!!おれの身体だっ!!」 おにいさんは永琳の小難しい話に目がグルグルしていましたが、おうち宣言に苛つきます。 「先生早くどうにかしてください!とってくれたら差し上げますんで研究材料にでもしてください!!」 「薬で除去する方法もありそうだけど、あなたの精神衛生上、すぐ切除した方がよさそうね。鈴仙、簡易手術の準備をして」 「はーいー」 「部分麻酔で、ここからここまで除去するわ。10分ほどで終わるでしょ。 術後直ぐは痛みが残るでしょうけど、あなたの年齢ならすぐに仕事に戻れるわ」 「よ、よろしくお願いします。」 おにいさんは永琳の説明もそこそこに、この寄生したゆっくりに対しての苛つき、ムカつきがあふれていました。 手術室ではおにいさんは、体勢を維持するため腕を横にのばしたリクライニング椅子状態で待機していました。 既に腕全体は麻酔が効いてあまり感覚がありません。 しかし 「ゆ♪ゆ♪」 と声が聞こえる事からゆっくりは意識を保っている様です。 「うるさいだまっていろ!」 「ゆ?」 「くそっ!!」 普段は些細な事では怒らず、ゆっくりにしてもただ人語を解する害虫くらいとしか思っていませんでした。 しかしこのゆっくりが腕に寄生している事で、おにいさんの苛つきが増している様です。 「さて麻酔は効いてきたかしら?はじめるわよー」 マスクをし手術着に着替えた永琳が入ってきます。鈴仙も一緒です。 「一応研究材料に欲しいから、傷つけず丸ごと切除するわね。よろしいかしら?」 「かまいません」 手術台を適当な位置に固定し、肩の部分に幕が貼られました。 「では術式開始」 痛みはありませんが、メスが動いているのが分かります。そして時折、 「ゆー?」 という忌々しい言葉が聞こえてきます。 始めはただ手術用具等に興味を示してましたが、自分が剥がされることをやっと理解したのか 「うがあぁぁぁ、ばぢざのおうぢになにじでるのおぉぉぉ。」 「鈴仙、脱脂綿」 「はい」 「おうぢぃうごおぉぉぉ」 永琳は冷静にそのうるさいまんじゅうの口を塞ぎます。 「だべぉ!」「ううぅっ!」「あん?ぇぇぇ!」とうめき声だけが聞こえていましたが、 10分もしないうちに 「はい、切除完了」 「うばぁっ!」 びちゃっという音とともに声がしました。 どうやらゆっくりは皿に移されたようです。 「ふぅー」 と手術も終盤にさしかかったところで誰とも無く脱力溢れる声が聞こえてきます。 「鈴仙、そいつはまだ生きてる?」 「かろうじて」 「ならオレンジジュースにひたしておいて」 「はーいー」 「あとは縫合して終り。」 「はい」 「はい術式終了」 あっという間に切除手術は終わり、幕が取り除かれます。 おにいさんの腕には既に血の跡も無く、一本の傷跡に縫合糸が見えるだけです。 「今はまだ麻酔で動かないでしょうけど、しばらくしたら動くようになるわ。重いものは持たないでね。」 サッサッと包帯を巻いていきます。 「血糖値の異常は元凶を取り除いたから、健康に生活してたらすぐに正常値に戻るでしょ。痛み止めだけだしておくわ。 酷い時に水で飲みなさい。おだいじに♪」 「ありがとうございました!」 かくして寄生ゆっくりを取り除いたおにいさんは、はればれとした気持ちで帰宅したのでした。 ■■幕間02■■ 永遠亭からの帰宅途中、太陽が少しだけ西に傾いた時間帯。 いつもならまだ山に籠っているでしょうか、 おにいさんは正月に新しいパンツを履いた様に気分爽快な心持ちでした。 「災いの元凶もとれたしっ!時間も空いたしっ!久しぶりに外食しようかなぁ。 みすちーのところで蒲焼きの特上をっ!こりゃたまらんっ!ヨダレずびっ!」 と、そこに数匹のゆっくりが現れました。どうやら森からエサを求めてはぐれてきた家族のようです。 先ほどまでニコニコしていたおにいさんの顔色が一瞬だけ変化します。 「おい、ゆっくり。ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね♪」」 「ゆゆ!にんげん!」 「まぁそう気を張るなよ。別に殴る気はない。」 いつもなら、特に害悪を与えるゆっくり意外はスルーなおにいさんですが、 このときばかりは自分の腕に寄生された経験が、胸をムカつかせます。苛つきます。怒りがこみ上げます。 「冬眠中で腹減ってるだろ?エサをやるよ。はい、あーーん」 永遠亭に向かう途中に問屋の親父からもらったガムを見せつけます。 「ゆゆ♪やさしいおにいさんだよ♪ゆーーん♪」 「「ゆーーん♪」」 ひと家族が揃いも揃って、おにいさんの足下で口を開けています。 目をキラキラさせながら期待させていますが、 思い切り足を振り落としました。 「「ゆげぇえっ!?」」 一踏みで赤ゆっくり全てと、親であろうまりさの頬を踏みつぶします。 残された親れいむと頬をつぶされた親まりさは 「???」と疑問符を出した後、一旦遅れて 「ゆぎゃああ!! れいぶのあがぢゃんがあああぁぁぁぁ!!!!」 「ばりざのぼっぺがぁあああ!!! なんでっ!なんでぇぇぇ!?」 と遅れた知能で知覚しましが、 踏み出した足を軸足にサッカーボールの如くまりさを蹴り飛ばします。 「うぼぉわああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・ぐうぇっ!!!」 餡子をまき散らしながら奇麗な放物線を描き、ぐちゃっと乾いた大地に落ちました。音からしてうまくつぶれた様です。 「ばりざああぁぁぁぁぁ!!!!あびゎああああああ!!!どぼじでぇえ!?あがじゃぁああぁぁぁ、ばじざあぁぁうあぅぅぅっ!!!」 自分の赤ん房か、それとも自分の伴侶か。 れいむは行くべき所を迷いながら、びょんびょんと飛び跳ねています。 「おい。見てみろよ。」 おにいさんは踏みつぶした足を持ち上げ、見せつけます。 既にぐちゃぐちゃにつぶれ、言葉も発しない赤ゆっくりは、べっちゃぁ、と擬音だけ発しました。 「ゆばぁ、あ、あ、ああ・・・」 おやれいむは、この突然の悲劇にただ立ち尽くし(?)おもらししてました。 「あば、ば、ばば、ば、ば、ば、ばぴぷぺぽぉぁあ!」 「気が狂ったか。この前の出会ったゆっくりは、勇敢にも立ち向かってきたんだが」 「あぼぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼば、、、」 「今イチ、おもしろみにかける。プロである鬼意山たちの大変さがわかるな」 「ぽぽばばば・・・あがじゃん・・・ばじざ・・・」 本能がそうさせたのでしょうか、すでに狂った餡子脳でも愛する子供と伴侶を求める声を発します。 「っ!だまれっ!」 ばんっ!ともう一度四股を踏み、のこったれいむを潰します。餡子がキレイに広がりました。 「ふっ。いけないいけない。熱くなるな。冷静なのがいつもの俺だ。」 実にさわやかに中二病を併発しつつ、おにいさんは帰路に付きます。 「さて飯食いにいくかぁ。ピザとかいいな、マルガリータで。ボルチーニ茸をのせてもらおう。」 to be continued・・・2?へ
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なんとなくSSを書いてみる ○○ゴン○○○トモ○○ター○を久しぶりにやっていたら、突然こんなネタが浮かんだ。 文才…というか、ところどころおかしな表現があると思いますが、生暖かい目で見てください(ハァハァ 幻想郷にゆっくりたちが生息するようになってから、数か月が過ぎた。 人間の里では身近な甘味―――餡子の原材料を簡単に採取することができるとみてゆっくり加工所が建てられた。 永遠亭では、蓬莱の薬師がゆっくりを使って奇妙な実験をしていると聞く。 紅魔館では瀟洒なメイド長が主人とその妹に似たゆっくりを数匹育てているとサボり中の門番から聞いた。 ――――もっとも、その門番は俺がその場を立ち去った後、サボりが発覚。メイド長にお仕置きをされたようである。合掌。 今日の畑作業を終え、ゆっくりの侵入防止にゆっくりころりを数ヶ所に配置する。もちろん、看板も忘れずにだ。 帰り道、畦のそばを歩いているとゆっくりれいむとゆっくりみょんを連れている少年をみつけた。 いや、連れているというには、少々状況がおかしい。ゆっくりみょんが少年の指示に従ってゆっくりれいむを攻撃しているようである。 「ゆ゛ぶっ!ゆ゛げっ!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛!」「ちーんぽ!」 お、ゆっくりみょんがれいむを倒したようだ。戦闘が終わったのを確認して俺はゆっくりみょんに指示を出していた少年に声をかけ、いったい何をしていたのかを聞きだした。 聞き出す途中、ゆっくりみょんがれいむの餡子を貪っていたが、先ほどの戦闘に興をひかれた俺はそんなことを気にせずに子供の話を真剣に聞く。 何でも、里の子供たちの間では野生のゆっくりを捕獲し、育成、配合させ、鍛え上げたゆっくり同士を戦い合わせる遊び―――ゆっくりバトル―――が流行っているようだ。 聞けば、子供たちだけではなく里の暇な(俺とて、例外ではない)者――老若男女問わず――の間でも広まりつつあるそうだ。 まず、少年のようなブリーダーで16歳以下は捕獲し、育成できるゆっくりの種族に制限がある。―――反面それ以上の年の者は低くはゆっくりれいむ。高くはゆっくりゆゆこ。すべてのゆっくりを育成できるのだそうだ。 育成をするのに、特別な資格は必要ないようである。ただし、公式の大会に出るには、ランクFの試合を受けてそれに勝ち通す必要があるのだそうだ。 俺は少年に、今日収穫した野菜と餡子を少年にお礼にとあげて、はやる心を抑えて家へ帰宅した。 「ゆっ?おにーさん、だれ?」 「おにーさん、ここはれいむとまりさのおうちだよ!ゆっくりできないひとはでていってね!」 帰宅した先に、不幸な生贄’ゆっくり’が2体。家を荒らしているのにでくわした。 「ゆっくりしていってね!」 俺は、いつもどおりの常套句をれいむとまりさに投げつけ――――傍にあった段ボールのなかにゆっくりれいむを閉じ込めた。 「ゆっ!?くらいよ!はやくだしてね!」 「おにーさん、れいむをだしてよ!」 あー。うるさいうるさい。そう思いながら気だるげな動作で足元ににじり寄ってきたゆっくりまりさを水槽の中にぶち込む。 「ゆべっ?おにーさんひどいよ!なんでこんなことするの!?」 とりあえず、水槽に入れたまりさを確認し、段ボールのなかかられいむを取り出す。 「なぁ、お前ら勝手に人の家に入っていいと思っているのか?」 「なにいってるの!ここはれいむとまりさのおうちだよ!おにーさんのじゃないよ!」 「ゆっくりできないおにーさんhゆ゛ぁ゛ぁ〝!?」 手のひらで、じたばたするれいむのほっぺたをつまみ、一気に引きちぎった。あ、やべ。ちょっと強すぎたかな・・・。餡子が駄々漏れになっている。 「れ゛い゛む〝ぅ゛ぅ゛ぅ゛!どう゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛!」 「ゆ゛ぴっ・・・ゆ゛ゆ゛・・・」 あーこりゃ、もう駄目だな。手なずけやすいれいむを育てようと思ったけど、まぁいいか。ゆっくりだし。 しばらくするとれいむは息絶えた。水槽の中で涙目になっているまりさを脇目に、台所へ行く。 しばらくして、まりさのもとに戻るとさっきまでの惨状を忘れ安らかな寝顔で眠っていた。――うわ、涎きたねぇ。 「おい、起きろ。」 「ゆゆ?もっとゆっくりさせてよ!」 「なんだ?もっと、寝たかったのか?じゃあ、この餌はいらないな。」 「ゆっ!ごはん?たべるたべる!ごはんちょーだい!」 騒ぎ立てる、まりさの水槽にれいむからとった餡子と野菜のカスを混ぜた餌をまりさに与え、部屋の片づけもそこそこに床につく。 翌日。 「ゆっくりしていってね!!!」といきなりの大音量で起こされる。時計を見るとまだ6時じゃないか、この糞大福。 まりさには野菜の切れ端を与え、朝食を終える。 俺は水槽からまりさをつかみ、庭へ放り投げる。「ゆぶぅ!?」情けない悲鳴をあげ、庭をころころ転がるまりさ。 「おにーさんひどいよ!ゆっくりできないよ!もっとゆっくりさせてね!」 「いいのか?俺にそんなこと言って。せっかく、おいしい餌’調教’を(させて)上げようと思ったのにな。」 「ゆゆ!ごはん!もっとほしいよ!」 「でも、ただじゃあげられないなぁ。やっぱりやめようか。」 「や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛。ごばんぼじい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!な゛んでも゛い゛う゛ごどぎぎまずぅ゛ぅ゛!」 「何でも言うこと聞くんだな?よし。餌だ。」 涙目ながらも、餌がもらえることに喜んだまりさにえさを与え、今後の予定を考える。 1.まりさの基礎体力調べ 2.野良ゆっくり狩り 3.別のゆっくりを捕獲 このあたりが妥当なところだな。 よし。 「おい。ちょっとそこ走ってみろ。」 と、餌を食べ終えて「しあわせー」な顔になったまりさに命令する。 「ゆ!わかったよ!おにーさん!」 と、10歩分の幅の距離走る。どうやら、瞬発力はあるようだ。 「よしよし。次はその桶を持ち上げてみろ。」 といい、桶を持ち上げさせる。「ゆゆー」と言い何とか持ち上げるまりさ。 物を持ち上げる力は弱いようだ。 ―――中略――― とりあえず、一通りの基礎体力を調べた結果―――――瞬発力だけ強い、と。 明日からのトレーニングはスパルタでいこう。幾ら瞬発力だけが強くても、戦闘に有利にはなりにくい。 しかし、弱った。ここまで基礎体力が低いとは。このまま狩りに行ったとしても、囲まれたら\(^o^)/だろう。 そう悩んでいると、玄関周りの草むらからがさごそと音がした。 玄関に近寄り、草をかき分けるとゆっくりみまが隠れていた。逃げ出そうとするみま。素早くとらえる俺。 0.01秒の世界を展開させ、みまを捕獲。 「ゆっくりはなせ!」「!ししょー!おにーさんししょーをゆっくりはなしてね!」 このゆっくりはどうやらまりさの師匠らしい。 後でわかったことなのだがゆっくりみまは希少種でなかなか確認できないことで知られているそうなのだ。 まぁ…ちょうどいいか。ししょーというんだったら、弟子のまりさよりは強いはずだし。 そんな淡い期待を胸に、はなせはなせと暴れるみまとまりさを連れて、俺のブリーダー生活初日は終わった。 ―――――――――――――――――――――――――――― ゆっくりバトル物語。とあるブリーダーの話1 生意気にもあとがき これまでのSSでゆっくりみまが登場していなかったので、ついカッとなって出して見た。後悔はしていない。 餌とかの設定は、おいおい考えておくことにしてFランク闘技場はまりさとみまの師弟コンビで行かせるつもりです。 今後、考えておくこと↓ 旧作のゆっくりはどうするか?→必要とあらば出す。かませ犬な立ち場でも出す。 餡子の表現→これは想像力とセンスでカバーするしかないですなorz 育成風景→今回は―――中略―――とあらわした。必要、不必要かと思ったら―――中略―――と入れておきます。 略したところは、後書きに簡潔に書く…でいいか。 戦闘→直感とひらめき。 とりあえずこれくらいですか。 今回の育成↓ 基礎体力テスト→すてーたす欄のところを調べました。 ゆっくりすてーたす↓ まりさ ゆっくりサイズ:ばれーぼーる 瞬発力 B 力 C- 持久力 D タックル B- 速さ D+ 賢さ E 特徴:そんなに黒くない大福。調教次第では某○○スター○のス○○ムのように最終奥儀を習得するかも。 みま ゆっくりさいず:ばすけっとぼーる大 瞬発力 B++ 力 C++ 持久力 B+ タックル B+ 速さ B 賢さ C 特徴:まりさのししょー。独り立ちしたまりさを草陰からじっと見守っていた模様。餡子はずんだ。 2話はゆっくり狩りかなー…。